スマホとぞうきん1


sumaho&zoukinmini

この原稿はスマホで書いている。アナログ盤に針を落とし音楽を聴くスタイルと対極にあるのがスマホで観るyoutubeや聴くSoundcloud、Apple Musicだと思う。僕もそうしている。娘に懇願されて我が家にwi-fiが設置されてから特にそうだ。zipをダウンロードするネットレーベルのあり方すら過去になってしまった。マルチネレコードのtomadがどこかでそう言っていた。

キュウソネコカミの曲「ファントムバイブレーション」を初めて聴いたとき歌詞を「スマホはもはや俺のぞうきん」だと思った。正しくは「スマホはもはや俺の臓器」だった。後者は機械の体や臓器売買を連想させちょっと怖い。でもぞうきんなら、スマホなんてその程度のものかと安心できてしまう。スマホはもはやくたびれて汚れた元タオルに過ぎず、そうなると文明批判ですらない。ネット社会の夢や脅威なんて嘘で、実際あらゆる道具はぞうきんなのかもしれない。

そんなわけでこのコラムを「スマホとぞうきん」と名付けた。お付き合いいただきたい。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です