先日デンマークに来て初めてのライブに行ってきました。
初のライブはMndsgn × Ivan Aveです。
Mndsgn (mind designと読みます)はご存知Stones Throw所属のフィリピン系アメリカ人プロデューサーです。
そしてIvan Aveはノルウェー出身のラッパー。
Ivan Aveがつい最近Mndsgnのプロデュースでアルバムをリリースしたので、今回のライブはそのレコ発っぽかったです。
彼らの音楽はこんな感じ!レコードも出てます。
ライブは言うまでもなくめちゃくちゃ良かった..。電車など諸々の都合で途中で帰らなくちゃいけなかったのが本当に惜しかったです。
そして実は今日もMoonchildのライブに行くつもりだったんですけど、昨日改めてinfoを確認したら、私が想像していたL.A.発のネオソウルなMoonchildのライブではなく、
地元の同名ヘヴィメタバンドのライブだとわかりました。
そんなこんなで見知らぬヘヴィメタのライブには行く気になれず、ドイツビール片手にこうしてコラムを書いています。
さて、冒頭の話題に戻りますが、MndsgnとIvan AveのライブはコペンハーゲンのLOPPENというライブ会場で行われました。
そのLOPPENはコペンハーゲンの真ん中辺りに位置するChristiania(クリスチャニア)という特殊な街のなかにあります。
クリスチャニアはまず第一にヒッピーの楽園として世界的に有名な場所です。
またクリスチャニアはデンマーク政府から独立した自治を保つアナキズムの街としても知られていて、独自の法律(ルール)から、独自の国旗や国歌まで存在します。
「フリータウン」と呼ばれるだけあってとても自由な街です。基本的に自由だけど、前述通りもちろんいくつかルールは存在します。例えばここでは動物の自由も尊重されるので、犬を鎖で繋ぐことは禁止されています。
そして実はクリスチャニアは大麻が売られている街としても有名です。
デンマークでは大麻は違法なんですが、ここではある意味ほぼ合法的に大麻が売られていて、Pusher Streetと呼ばれる通りには大麻の露店がズラリと並んでいます。
2004年まではデンマークの法的にもクリスチャニアでの大麻の売買が本当に合法だったみたいですが、現在では違法です。
なのでほぼ合法的ではあるものの、黒寄りのグレーゾーンっぽいので、大麻が売られている場所の撮影は禁止。売人もだいたい覆面マスクを装着しています。
ちなみにクリスチャニアの法律では大麻はOKだけど、ヘロインやコカインなどのハードドラッグは禁止とのこと。
一応言っておくと、私自身はハードドラッグはもちろん大麻も何も違法なものはやってません。安心してください。
一見少し危険な匂いのする場所ですが、ライブを観るために夜訪れても特に大きな危険は感じませんでした。意外なことにライブ会場のLOPPENは禁煙だったし(出演者は吸っていたけど)、タチの悪い酔っぱらいもいなかったので決して居心地は悪くなかったです。
実はライブがあった2日後にまた改めて授業でクリスチャニアに行く機会があって、実際にクリスチャニアに住んでいるガイドさんに街を案内してもらいました。
ご覧の通り素敵なガイドさんでした。
大麻のことや独特のルールが度々政府との衝突の種となって問題視されることも多い街だそうですが、不思議な魅力を感じる場所でした。
街中を彩るカラフルなペイントや、自然豊かで自由な雰囲気が不思議な魅力の理由な気がします。
皆さんもコペンハーゲンに来る機会があれば是非!