残者お見舞い申し上げます。
つい先日、迫り来る2コの台風の隙間を縫って台湾に行って参りました。降り立ったのは日本からでも3時間で行ける台湾の首都・台北市。うだるような熱気と灼熱の日差しの中、主たる目的であるレコード屋さんを巡ってきました。
ざっくりした規模感で言うと台北市は東京と近いような気がします。それぞれのレコ屋は離れているんですがメトロとバスを駆使すれば2日で廻れます。(期間中メトロとバスが乗り放題になるパスカードが必須です!!)
それぞれの街で若干の空気の違いも感じたりでまさにアジアン・ロマンチック・・・。
今後台北へ行かれる方への簡単なガイドになれば幸いです!!
■Waiting Room (台北市中山区)
日本でも人気の台湾のロックバンド、”透明雑誌”のメンバー(Dr. 唐世杰さん)がオーナーを務めているお店。
店内はレコードだけでなく、現地のアーティストのCDやカセットテープ、アートブック~ZINE、アパレルなどが並んでます。現地のユースカルチャーを引っ張っていってる感じが伝わってきました。
滞在1時間程の間に他の日本の方も結構入って来られたりで台北の名店になっている様子。。。
オーナーには「数年前にLOSTAGEと広島行ったよ!」と言われました。( ·∀·) イイネ!
レコードの品揃え : 現地のアーティストの新譜や海外の新譜が多めです。中古はありますがジャンルレスで少ないです。
■Eslite Dunnan Store (台北市大安区) / Eslite Xinyi Store (台北市信義区)
まるで高級デパートのような大型書店チェーン、”Elite”の中にあるレコード屋さん。写真は信義店。
CDやDVD、レコード周りのアクセサリ、音楽関連の書籍などが並んでます。中古と新譜がミックスされた品揃えで、都内のユニオンやHMVをイメージして貰えばいいでしょうか・・・。
通路が広いのと、店内BGMの音量がちょうどよく、座って掘ってても何も言われなかったのでイイお店ですね。
“Elite”自体はかなり大きな書店なのですが、驚いたのは平日の夜でもお客さんでごった返していた事。本屋さんに
こんな人がいるの、久しぶりに見ました。
レコードの品揃え : JAZZ / SOUL~FUNK / ROCK / CLASSICまんべんなくありました。現地モノ(台湾の歌謡曲。現行のモノも。)もコーナーが作られてました。日本の歌謡曲や日本盤も何枚か見かけました。
■Vinyl Decision (台北市信義区)
中心街から少し離れたエリアにある、カフェ&バーが併設されたいい雰囲気のレコード屋。
閉店ぎりぎりに行ったのであまり見れなかったのですが、飾ってあるポスターなどから、恐らくロック好きなオーナーさんがやられているお店だと思います。
アメリカのダイナーをイメージした店内、壁には中古レコードがギッシリ。
気になったレコードはお店の人に言えばかけてくれるそうです。
レコードの品揃え : オーナーがセレクトして仕入れたと思われる現行のロック新譜が数枚あった以外、ほぼ中古。ジャンルはJAZZ / SOUL~FUNK / ROCKと幅広め。Wu-Tang Clanのファースト・オリジナル盤やBeastie Boys / Licensed To Ill・オリジナル盤など、HIP HOPのアルバムはここでしか見なかったような・・・。
■Xiao Sung Records (台北市万華区)
すみません、あまりの暑さに朦朧としていたせいか、写真を撮るのを完全に忘れてました。
お店の外観はコチラをご参考にして下さい・・・。
台北のレコ屋の中では、最も郊外にある1店。下町風の屋台街の中に佇んでます。
靴を脱いで上がる店内にはレコードのスペースとは別に、オーディオマニアと思われるオーナーさんの機材やスピーカーが置いてある場所も。一見怖そうなオーナーさんも話しかけたら色々教えてくれました。
レコードの品揃え : メインで揃えてあるクラシックの他に、ジャズやロック、日本の歌謡曲もありました。テレサ・テンの近年リリースされた編集盤(?)ほか、台湾の歌謡曲などの現地モノはココが一番多かったです。
■THT RECORDs (台北市中山区)
開店時間に行っても開いておらず・・・(;´༎ຶД༎ຶ`)
時間がなかったのでそのままお店を後にしました・・・。
どうやら店内でDJのインストアイベントとかを積極的にやってるっぽかったです。
こちらもカフェ・バーを併設してる模様。
レコードの品揃え : こちらをご覧ください
■先行一車 (Xian Xing Yi Che) (台北市大安区)
今回の旅のもうひとつの目的である、MELT-BANANAやjailbird Yらが出演する”TENSION!”の台北公演を企画した王さんがやっているお店。
お店といっても中にはカウンターや雑然とした調理場があって、普通の民家をレコード屋兼事務所として活用している模様。
王さんは同名の小さなレーベルもやっているそうです。
まさにChaos。
レコードのほかに、現地のアーティストによるアヴァンギャルド~エクスペリメンタル寄りのカセットテープやCD、ZINEも置いてました。
レコードの品揃え : 基本中古です。欧米のジャズやロックが殆ど。日本の歌謡曲やジャズも少しありました。店自体のキャラクターに反して、オーソドックスなモノも普通にあります。
■White Wabbit Records (台北市大安区)
先ほどの先行一車から徒歩圏内にある台北のインディーシーンを象徴するようなお店。
現地のアーティストの音源のほか、日本のアーティストのCDや欧米のインディーロック周辺の輸入盤を置いてました。そしてレジ前の本棚には売り物ではなさそうな日本の漫画がぎっしり。。。
ちょうどお店に立っていた若いメンズの店員さんに、今の台湾でレコードでリリースしているアーティストをリコメンドして貰いました。
レコードの品揃え : 欧米のインディー~オルタナティヴ・ロックの輸入盤が殆どです。オーナーさんがその辺をセレクトして仕入れている感じは日本のFLAKE RECORDSに近いでしょうか。落日飛車などの現地のアーティストのレコードもありました。
■indiemusic records (台北市大安区)
大安区の大通りに面した雑居ビルの2階にあるお店。いかにも中古のレコードやCDを扱ってそうな佇まいです。
店内はCDが殆どでした。台湾のアーティストのものから欧米/日本のものまで幅広かったです。
レコードは一番下の棚にこんな感じで。
レコードの品揃え : 12インチ~LP、ジャンル全てごちゃ混ぜになってました。CLUBものの12インチが多かった印象です。また当時アンオフィシャルで出ていたと思われるロックやソウルの台湾プレス盤なども見かけました。
以上、1店1店の滞在時間が限られていたので詳細までは載せられていませんがざっくりこんな感じです。
もちろんココに載ってないお店も幾つかあるみたいなので行かれる際は是非事前に調べてみて下さい!
台湾は日本ほどはレコードカルチャーが根付いてない国ですが、確実に好きな人達はいますし、モノも予想以上にありました。現地のレアグルーヴなんかも時間かければ出会えるかもしれません。
食べ物の写真1枚くらいあげろや、というお声が聞こえてきそうですがすみません。撮ってないんです。。。しかし味はどれも美味しかったですよ!最後の最後に空港で本場のタピオカも頂きましたし。
兎に角台湾は食べ物が安い!物価も日本の7割くらいですし。純粋に旅行で行くのも相当楽しいと思います。
それでは!謝謝!!
(山岡弘明)