STEREO RECORDS企画 2020年ベスト・ディスク


お待たせいたしました!!今年もやります、1年を振り返るベスト・ディスク企画!あらゆる状況が一変した本年もまた、変わらずたくさんの素晴らしい音楽が届けられました。

今年もまた選出者を一新し、新たな広島のミュージック・ラヴァー達にご紹介頂いております。
作品のフォーマット(CDやレコードであるとか配信であるとか)は特に限定してません。
また、盤選者の方は50音順で紹介させて頂いてます。
(作品の表記は、アーティスト / タイトル / レーベルの順です。)


■GUY
広島在住のハードコアパンクバンド,
ORIGIN OF Mのボーカル。
広島市中区袋町でレーベル、BLOOD SUCKER、ショップ、DISK SHOP MISERYを運営。

 

 

・Boris / NO / Blood sucker
日本から世界標準で発信する轟音バンドの新作。
重さと独特のグルーブ感で知られる彼らですが根本は80年代の日本のハードコアにあるということ教えてくれる正にハードコアな一枚。自分の過去のバンドのカバーもやってくれてます。

・Gudon(愚鈍) / Rest in Peace 1984-1990 / Blood sucker
その過去のバンドのベスト盤再発。当時のボーカルが亡くなって今年で7回忌を期にリリースしました。

・Life / Ossification Of Coral / Punk Bastard
90年代から活動を続ける東京クラスト・ハードコアの新作。
活動と行動が一致する数少ないパンクバンドでリスペクトなのです。

・G.I.S.M. Detestation / RELAPSE
世界のハードコア・シーンにおいても知らない人はいない80’s JAPANESEハードコアLEGENDの83年1stアルバムの正規再発盤。
40年近く経ても色あせることない強烈なサウンドは流石です。

・GEZAN / GEZAN / 十三月の甲虫
このセレクトの中では異色ですが、ものすごく好きなアーティストです。
彼らからは大阪が世界に一番近かった90年代初期の勢いとクリエイティビティーを感じるのです。

 

ひとこと「自分の中で何かが変わるきっかけのようなものをもらった一年でした。
来年はそれを形にしていければなと思っています。」


■和音

広島を拠点にRock ‘n’ Rollやブルース、R&Bといったルーツミュージックを現代音楽に落とし込んだ4ピースポップロックバンド、THE ZOOのVo.。
DJは毎月第1土曜日に音楽食堂ONDO「TAKE FIVE」にて活動中。

 

 

 

・JON Wite Group / AT Least We Had Each Other / Digupp
スウィートなソウル!ステレオレコーズのストアデイでもDJで流しました。

・J.B.&The Soul Mates / I Feel Good Feat.Busta Rhythms / Amerigo Gazaway
皆大好きJB!イントロから上がります。hiphop好きそうな人がふらーっと来たらTAKE FIVEでも流します。

・ヒルビリーバップス / 僕たちのピリオド / UNIVERSAL MUSIC
嬉しい再販!これは見かけた事なかった〜!単純に名曲です。箱に乗って身長かさ増ししてたり、イケてるのかわからないジャケもサイコー

・Khruangbin / Mordechai / Dead Oceans
今年唯一新譜で買ったLPかも…。シンプルにTimeがめちゃくちゃ好きです。

・DENIMS / More Local / OSAMI
全曲素敵な最高のミニアルバム!僕は3曲目が好きです。12月23日に配信したばかりの新曲もとても良いです。

 

ひとこと「今年はライブもDJも延期に中止。コロナに負け越した一年となりました。来年は勝ち越す!ロックしか勝たん!」


■黒肱健 (NORENMUZIC主宰)

鹿児島生まれの東京武蔵野育ち。達郎とじゃがたらとprinceとデフスクールとヤン富田師匠に頭ぐちゃぐちゃにされて大人になる。某建設会社にバブル期のドサクサでまんまと入社するも現場監督で羽田空港へ。どでかい鼠とモンモン入った職人に揉まれて超体育会系の世界で世の中は理不尽な世界であると学ぶ。ここでタフな精神力を養う。下北沢のleteのstaffの二足の草鞋で風呂無し代々木上原アパートでエンジョイしていたがさらに深みにハマり当時のボスに広島に40代で飛ばされる。広島では2年ゆっくりと余生過ごしていたがある時にスイッチ入ってしまいNORENMUZICを突如立ち上げ2014〜2020年で136本のライブを主宰。 細かいことよりも沢山呼ぶことを優先してザッツ(雑)エンターテイメントと自分を鼓舞して7年。このまま瀬戸内でいい人見つけて余生をと考えていた矢先に赤紙が。赤ヘル並の赤字は袖に置き、百恵の如く2月にマイクを置きます。。。。

・赤い公園 / THE PARK / Epic

新しいvoに代わってこれだけのモノを出してくる彼女達に脱帽した1枚。地元が近く、PAが友人の広津さんということでとても親しみのあったのも割引いても津野米咲という才能を失ったことは本当に残念。   彼女(バンドは皆、村西高出身)、志村けんさんと東村山は才能溢れる才人を二人なくしたことになります。

・寺尾紗穂 / 北へ向かう /  P-VINE

この時点での彼女の最高傑作だと思います。楽曲の中に以前に療養中の私の母親に贈ってくれた曲があり、個人的にとても滲みました。 (アレンジは違います) 6月に寺尾次郎さんの命日に伊賀くんに生前次郎さんが使っていたベースを弾いてもらう広島岡山公演がコロナで断念。広島公演は終わったら山下達郎さんのライブを皆で見に行く事にしていただけに本当に残念でした。

・mama!milk / Veludo / your voice / MUSICA MOSCHATA / BUS TERMINAL

彼らが各地で知り合った音楽家たちと紡いだ新曲たち。すでに演奏会のハイライトともいえる名曲を 7inchで。  毎年何かしら関わりをもってきましたが今年の秋〜冬にかけては心に残る形で携わることが出来た事に誇りすら感じました。 このような状況下において今年の彼らの活動は白眉。芸術家としての業を見せつけられました。 彼らの足跡を見てみてください。 逆境を見事なまでにいなし、素晴しいの一言。

Concert ” Echo from 1936 “ 10月27日(火) 旧日本銀行広島支店 広島のSAX奏者加藤和也を迎えてのこの夜。 平日の夕刻にも関わらず、告知から数日で 用意した50席はあっという間に埋まりました。 この日の演奏の充実ぶりはあの場所と共に 映像作品として残されています。あれが全て生演奏のみで実現したことに感動しました。『冬の夜の演奏会~Echo beyond the Night』 12月16日(水) 土橋bar LOG 広島でもっとも影響受けた場所がここでした。 オーナーの木根森さんのセンスは抜けていて ここで沢山の出逢いがありました。 その店を年内で閉めるという事で彼に捧げる夜、 そしてmama!milkと店を繋いでくれた7月に星になった淳与さん(南青山ギャルリーワッツ) を偲ぶ夜でもありました。

・quartabe / LICAO #2: DORIVAL 

“FRUE”。自分が唯一行きたいと思える出逢いのあるフェス。 そこで出会ったブラジルの音楽家は本当にビビりました。これは2018にCDRで出た2nd。丁度1年前に ずっと聴いていました。説明は要らない。新しい!

・VARIOUS / Zero – Bristol x Tokyo / BS0

下北沢DISCSHOP ZEROの飯島直樹さんの容態がよくないと聞いたのは1月末。彼を支援するということでBANDCAMPにBRISTOLの音楽家たちを中心に1ヶ月でなんと64曲。残念ながら2月に入って惜しくも星になってしまいましたが彼の音楽愛が皆を突き動かした彼の最初で最期のアルバムだと思って今でもずっと聞いています。 彼とはすぐ近くの下北沢leteを手伝っていた時に仲良くなりました。年代も近く彼のレーベルからリリースされたONIKI YUJIのALBUMやフライヤーに僕の写真を 使ってくれたり、leteでレーベルのTICAやジーナ&クリス、レイチェルダッド、GRINA、yuji onikiをやったのが懐かしいです。世界に誇る本当に良い店でした。 レベルミュージックなんたるやは彼から教えて貰いました。

 

ひとこと「シブヤPARCOのグランドオープンでの ヤン富田さんのLIVEを企画開催したのが去年の12月。 そのセットが自分の多感な80年代から今までを俯瞰するようなものだったので自分の中ではある種、区切りなようなものを感じていました。 そうして迎えた令和2年。 まさかこんな一年になるとは。 ウィルスに翻弄された世の中の動きとは別に 自分は春先にまさかの自律神経失調症からの鬱病に。 自他とも認めるタフネスが売りの自分が初めてなる世界。3ヶ月ほぼ誰とも会わない状況で療養していました。 服薬もあるのですが毎日近所にある東千田町公園で朝7時前からベンチで日光浴をする日々。 そんな中で聞いてきた音楽達が僕を支えてくれました。 そして令和2年僕には次のステージが待っているようです。 」


■KENJIMEN

高知県出身のDJ。きっかけは十代の頃に大きな刺激と影響を受けたヒップホップカルチャー。選曲の独創性と解放感に満ちたダンスミュージックのパーティー・レイブでの経験。 ディープハウス、ガラージディスコを中心に古今東西のあらゆる音楽で越境しながらフロアを多幸感で満たす。 MC・トラックメイカー 大将とのユニット=NEKSTでは楽曲制作を手掛ける。2017年にフルアルバム「壁を破る」をリリース。 レコード・CDの出張販売【多幸多幸レコード】を展開中。 https://twitter.com/kenjimen_dj

・AXEL BOMAN / Eyes Of My Mind / STUDIO BARNHUS

ソーシャル・ディスタンスを心掛けながらも常に遊び場を探していた僕らは、やはり野外にサウンドシステムを持ち出すことになった。 雲を見下ろすほどの高原。10月の半ば、標高のせいもあって日中なのにかなり寒くて息が白い。おしっこしたら湯気でた。僕らはブルブル震えながらタンテやスピーカー類を手分けして運んだ。 サウンドシステムのセッティングが整った。それぞれの好きなドリンクを手に、いよいよパーティーが始まった。遅れて到着した人たちも一様に上機嫌だ。 レコードバッグからこのカラフルなジャケットに包まれた12インチを取り出して針を乗せた。イントロを抜けてドラムが走り出すと、僕らの意識は言葉にできない解放感とともに天まで飛ばされて、大気圏を飛び出し、あやうく帰ってこれなくなりそうになった。 スウェーデンのプロデューサー アクセル ボマンによるセンチメンタルに浮遊する電子音と柔らかな男女コーラスでシェイクさせるブレイクビーツ・ハウス。歌詞は「20/20 VISION」というカントリーの名曲からのサンプリング。

・LARAAJI / Sun Piano / ALL SAINTS

ステレオレコーズの店頭で見かけたとき、そんなに聴きたいと思わなかった。たいした理由はなくて、他に聴きたいものがあったからだ。 それから数ヶ月後にリリースされた連作「Moon Piano」を周りの友人たちが絶賛していて気になっていた矢先、とあるお店でアルバムが通しで流れた。その時の自分の心境も相まったのか、静かに熱を帯びたピアノが突き刺さってきて、ジッと聴き入ってしまった。 後日(前作のこっちはどうだろう?)そう思って買って聴いてみたら、これが圧巻の素晴らしさだったのです。 2018年に初来日した合衆国出身の音楽家ララージが、いつもの楽器=エレクトリック・チターではなくグランド・ピアノひとつ、ニューヨークはブルックリンの教会で即興でレコーディングしたアルバム。音色の美しさ、生命力あふれる無垢な衝動と高揚感に震えます。教会のエコー感も効いてる。

・YOSHIHARU TAKEDA / Aspiration / SILENT RIVER RUNS DEEP

これはネットで偶然。アーティストのことは何も知らなかったし、試聴してすぐに耳を掴まれた‥というより、何かが引っかかって離れなかった、そんなきっかけでした。 ギター、管楽器、鍵盤類、パーカッションが有機的に絡み合うジャズなんだけど、アジアン・エキゾチックな響き、日常に溶け込む穏やかなメロディに加えて、微かなサイケデリック感覚を孕んでいるところに非凡な個性を感じられます。聴くほどに沁みてきて、とても味わい深い。繰り返し聴きました。 東京を中心に活動する音楽家・武田吉晴が作曲、編曲、すべての楽器演奏を手掛たファースト・アルバム。マスタリングはKUNIYUKI。

・AMIGO UNIVERSO / VIRTUAL NOSATALGIA / WORLD AMIGOS

盤処呑処FRESHの入荷で知った一枚。高知県在住のビートメーカー・ソングライター アミーゴ・ウニベルソ。 南国特有の湿った風を想わせるメロウ・ビーツ&ボーカル。トロピカル三部作での細野晴臣を彷彿とさせるやわらかな歌声、弾きすぎないギターにウットリします。10インチに8曲。小ぶりなんだけど物足りなさを感じない展開の妙。 余談ですが、この年の秋にONDO MUSICからリリースさせていただいたミックスCDのマスタリングをしてくださった、京都在住のエンジニア KNDさんがこちらの作品も手掛けていて、ちょっとした親近感がありました。

・MAHINA APPLE & MANTIS / 愛を贈ろう / 3RD STONE

こんな状況だけど、いや、だからこそ。 パーティーの終わりに流れたら泣いちゃいそうになる、この最幸な曲で締めたい。 踊り明かした夜に、呑み明かした夜に。 語り明かした夜に、笑いあえた朝方に。 愛をおくろう。この愛をおくろう。 Love Is The Message

 

ひとこと「この寄稿の機会を与えてくれたステレオレコーズ、スタッフの山岡君に感謝します。 今年は自粛ムードで悶々とした気持ちを抱えながらも、そのおかげで新鮮な遊び方を見つけられたり、嬉しい出会いがありました。 レコードに関しては、ここ数年でも久しくアルバムをじっくりと聴けた、聴きたくなった年でした。今回選んだ5枚の他にも再発盤やCDにも素晴らしい作品がありましたし、また他の機会に触れたいと思います。 キツい状況が続いてますが、ご家族、ご友人の皆さま共々、健康に気をつけながら元気にお過ごしください。ありがとうございました!」


■SHIN OKAHARA

the Loupesのボーカルギター、作詞作曲。
映像作家、ビデオグラファー、商業映像制作を営む。

・Andy shauf / The Neon Skyline / ANTI-records

気分を盛り上げるために聴きたい音楽、寂しい夜を埋めたくてあの曲を。あとはクラブでかけたい青春讃歌など。

時間帯や心情によって”いま”を彩るBGMを選ぶことが音楽の楽しみ方の一つであるなら、Andy shaufの音楽は時間や気分を選ばない。

朝の起き抜け、夜の繁華街を1人歩く帰り道、同僚と共に過ごすランチタイムにも、彼の音楽は自然に寄り添ってくれる。

The Neon Skylineという名のバーに訪れる人たちの一夜を綴ったコンセプトアルバム。
物語は人に宿り、人によって語られる。

・Low Roar / Inure / Tonequake Records

ロー・ロアを知ったきっかけが、PS4作品「デス・ストランディング」である人は多いのではなかろうか。
ディストピアと化したアメリカ大陸を舞台に、主人公は分断された都市間を歩いて物資を運び人との繋がりを取り戻していく。
プレイ中、風と自分の足音しか聞こえない広大なフィールドをたった1人歩いて行く中、ある条件を満たすとLow Roarの曲が流れる仕様になっており、その時間がとてつもなく上品で味わい深い。
自分も普段歩きながら音楽を聴くことが多く、景色が目の前を通り過ぎていく様が音楽によって煌びやかに変わる。そうすると、住む街のことをとても好きになるのだ。

・HASAMI group / DOITORA / 自主

あだ名を付けるセンスが欲しかった。
その後の人生において大きな立役者になれるのだ。
今まで聞いた身内のあだ名の中で1番キマってたのは、肩はばでか男。
たしかにその時、デカかった。

・髭(HiGE) / ZOZQ / Creamy Records,Bauxite Music wy.

日本語のメロディラインはとにかく難しい。
短絡的にするべきか、説明を省くべきか。
歌詞創作においてはボキャブラリーが試されることばかり。
気持ち良い言葉を選んで、電力でブーストしまくりたい僕は今も”憧れのロックスターがこの曲を聴いたとき、なんて言うだろう”とかガチで想像しながら作ります。

とあるインタビューで髭のボーカルギター須藤さんは答えていた。「新しい歌は夢で見るんだ。お客さんがフロアに居て、僕が歌っている。それを起きてすぐ忘れないようにメモするんだ。」
ロックスターは夢のような存在であり、夢でできてるんだ!

・クボユーリ / 桃源郷へ / Moaaan records

もう疲れたのでひとこと。よかった!
ユーリ、打ち上げしような!

 

ひとこと「2020はルーペズで新作を出したり、個人では映像作品、商業映像にたくさん携わったりと、生き方を試される年でした。まだまだこれから。」


■Shibucho

現在、東京を拠点にDJとして活動中。
広島出身。美術大学にて彫刻を学ぶ美大生。渋谷organ barにてスタッフとして在籍。

 

 

 

・チャッカーズ / ダブチャッカーズ / FADE-IN

安心安全の純国産DUB。
昨年、チャッカーズのremix集ダブチャッカーズBOXが発売されるも即完売。今夏、満を辞し、ダブチャッカーズBOXより、420枚限定でCD単体でのリリースとなった。
彼らの奏でる煙たい音がremixされることにより、我々はさらに深い世界へ落ちてゆく。
硬派なDUB好きにはたまらない一枚。

・赤坂陽月 / Heart Sutra / FLYMUSIC

ヒューマンビートボクサーや演劇舞台での活動を経て、禅の道に入った異色な経歴の持ち主。
台湾やチベットなどで確実に広がりを見せる仏教ニューエイジシーン。
日本でも少しづつその芽を出し始めている。
その時代に受け入れられるように進化してきたお経の本質をついた作品なのではないだろうか。
ボイスパーカッションとエフェクトが織りなす音の厚みと、ループステーションならではのリアルタイム感、お経ならではの抑揚、唯一無二ともいえる体験が押し寄せる。

・ONF / SPIN OFF / WM Entertainment

2017年にデビューした6人組のK-POPアイドルグループ。
5th Mini Albumとなる本作は昨今のK-POPシーンの集大成のようなアルバムに仕上がっている。
活動曲「Sukhumvit Swimming」では、レゲエをK-POPとして再構築し、成立させるウデに胸を打たれる。
愛おしさすら感じる「Good Good」やしっとりと聴かせる「Cactus」など、様々なジャンルの音楽を輸入し、今や世界中にファンがいるK-POPアイドルならではの世界がアルバムを通して堪能できる。

・瑛斗 / HIPHOPは歌えない / A.S.A.B

「HIPHOPは歌えない 俺はリアルじゃ無いからさ」
かつて、これ程までにHIP HOPの文化を理解し、体現するアーティストがJ-POPシーンにいただろうか。
カップリング曲「シンガーソングライターの彼女」では、彼の最大の持ち味ともいえる直球さで日常を丁寧に綴る。
次世代サーフミュージックシンガーソングライターのセンスが光る。

・Falcon Outlaw / Ninja MAN VS Super CAT (feat. Ray Vendetta & Tesla’s Ghost) / High Heat Records

トロント出身のビートメイカーFalcon Outlaw。
ダンスホール史が動いたと言われるNinjamanとSuper CatのClashをサンプリングしたビートと客演のRay VendettaとTesla’s Ghostが魅せる気怠いラップは抜群の相性。
そこはかとなく漂う怪しい気配に90’sヒップホップ譲りのテクニックが産むグルーヴ感はやみつきになること間違いなしだろう。

 

ひとこと「今年を振り返ってみれば未曾有のパンデミック、それに伴う外出自粛やイベントの中止などDJとしての活動などが満足にできる状況ではなく、よくわからないうちに過ぎ去った一年だった。しかし、サブスクやYouTubeなどのインターネットで様々な作品がこれまでにないスピードで発表され、これまで開拓してこなかったジャンルにまで広くアンテナを張ることができたので苦しいばかりではない年だった。
常に寄り添い続けてくれる音楽にビックリスペクト。」


■禅

広島を拠点に活動しているバンド藍色モラトリアム、NEHANのドラムを担当。
父の影響で90’sHIPHOPやJAZZなどのブラックミュージックをこよなく愛している。トレードマークはアフロヘアーである。

 

 

・Jahari Massamba Unit / Pardon My French / Madlib Invasion

僕の大好きなジャズドラマーKarriem Rigginsと名プロデューサーMadlibによるジャズプロジェクトJahari Massamba Unitのジャズアルバムになります。ドラムはKarriemが叩きそれ以外の楽器は全てMadlibが担当しているそうです。一曲オススメ曲を絞ろうと思いましたが絞れないぐらい全曲最高です。

・Butcher Brown / #KingButch / CONCORD

ヴァージニア州、リッチモンドを拠点に活動している5人組バンドButcher Borwnのメジャーデビューアルバムです。ジャズ、ファンク、HIPHOPなど、色々なジャンルを融合させた独創的な作品になっています。ライブ自粛期間中には、公式のインスタグラムにロイエアーズやATCQ、モス・デフらのカヴァー動画を投稿していて非常に完成度が高く、音源化して欲しいと思いましたね。

・mei ehara / AMPERSANDS / KAKUBARHYTHM

カクバリズムの新鋭mei ehara
僕は彼女にしか作れない世界観が大好きです。
3曲目の「優しく」と言う曲のメロウな感じが堪らないです。

・Dinner Party / Dinner Party / sounds of crenshaw

jazzyなHIPHOPは最高ですよね。ロバートグラスパーが参加してる音源はハズレなしだと思っています。それに大好きなサックス奏者のカマシワシントンも参加しているので完全に自分特の作品でした。オススメは6曲目のFreeze Tagです。少しよれているビートが堪らないです

・Nate Smith / Light and Shadow / ropeadope Records

僕が好きなドラマーの一人であるNate Smithの新作EPです。この作品はそれぞれの曲を一遍の映画に見立てて作ったものだと彼は語っています。今回の作品でNate Smithは初めてドラム以外にピアノも演奏しているそうです。ローファイなサウンドを生ドラムで出しているので、彼の強いこだわりを感じられます。

 

ひとこと「2020年は自分の中で出会いの年だったと思っています。今年はバンドのライブも半年以上無かったので自粛期間中は家に篭り、たくさん音楽を聴き漁り、たくさんの良い音楽に出会いました。今年からレコードを買うようになり、stereore cordsさんに通うようになりました。そのおかげで、たくさんの人と出会えることができました。とても感謝しています!!来年もよろしくお願いします!」


■田中タカシ

ライブイベントRUSHMOREの主宰とNightswimming, tHE CLUB ROCKSのDJをしています。

 

 

 

・Wyatt Smith / Maple / Open Door Records
Alex Gがお好きな方はお気に召すかと。
このアルバムから漂う暗さのようなものは他のどんな作品よりもリアルに感じます。自分がそうであるように。

・Happyness / Floatr / Infinit Suds
剥き出しのギターノイズにメランコリックなメロディー。そして、憂を帯びたボーカル。マイヒーローたちに思いを馳せる。

Fenne Lily / BREACH / Dead Oceans
美しさと聴き手を飲み込む空気。一瞬であちらの世界へ逝けます。
※プロデューサー/レコーディングはブライアン・デック、スティーヴ・アルビニ

・Lomelda / Hannah / Double Double Whammy
親しみやすさとエモーショナルの調和。ハンナ自身や身の回りの事象を詩にして紡がれる、豊かなインディー・フォーク。

・Tyler Burkhart / Box full of stars / Tyler Burkhart
このアルバムのスロウコアやフォークソングは優しさや温もりに満ちており、自分を取り巻く世界に慈しみを齎してくれます。

 

ひとこと「コロナ禍で経営が苦しい中、色んな場所で頑張ってる方々に勇気をもらった年でした。
あと、2月に初の自主企画を開催しました。ご来場して頂いた方々、諸事情で来れなかった方々、開催に協力してくれた方々、出演してくれたマイヒーローのお二方。全ての人に感謝します。また開催できる日常に早く戻りますように。来年もどうぞよろしくお願いします!」


■つーぼん

夜にフワっと漂っている凡人。
音楽が流れる所に行きがちです。主催パーティーを年2回ほどやってます。

 

 

 

・さとうもか / melt bitter / sound sketch,Inc

ミルクチョコレートのような甘さと歌詞のちょっとした毒っぽさが癖になる一枚です。可愛い常にドキドキしていたい、サブカル女子必聴です。

・藤井風 / HELP EVER HURT NEVER / ユニバーサル

昨年の配信から気になっていましたが、とても心待ちにしていたアルバムでした。
初めて曲を聴いた時に、なんだこの人めっちゃカッコいいじゃん!!!ってなりましたね。

・マハラージャン / いいことがしたい / ちがう / 油田LLC

ジャケットから「???」の謎ばかり。
ターバンを巻いたサラリーマンことマハラージャン氏。
歌詞もクスッと笑える、あるある〜〜!!!と納得してしまうぐらい…。
視覚に飛び込んでくるものはこんなに面白いのに、グッとくる曲ばかりです!

・Mime / 夢見心地 feat.maco marets / エメラルドグリーンの揺らめき / P-VINE

レコードの日に発売された、待ってましたの7inch。B面のエメラルドグリーンの揺らめきは夏の配信3部作から。額に汗が少し滲む時期にマッチした水々しい爽やかなサウンド。vocalひかりさんの澄んだ声が耳にスッと入ってくる素晴らしい曲です。

・YUKIKA / Soul Lady / Estimate

シティーポップのキラキラ感がふんだんに詰まってる素敵なアルバムです。
夜の街中をヒールで歩きながらクラブに行く時に聴きたいですね。

 

ひとこと「こんなご時世ですので、事態の早い終息を願っております。
夜のパーティー好きな皆様、
またの機会にどこかでお会いしましたら是非乾杯してくださいませ。」


■DJ HITOMI

幼少期から父の音育を受け学生の頃からダンスを習い、昼はBEAMSでメンズ服を売って、夜はきままにDJ活動中。
レコードDJになるきっかけは単純に、ダンサーでアパレルで、そんでもってDJってかっこいいという完全なる下心。
各月第3土曜の音楽食堂ONDOにて開催されている”BANANAS!”にて、あったかくて大好きな先輩に囲まれ日々音楽の勉強中です。
インスタもよろしくお願いします♡→@monchi.chi__

・MADISON MCFERRIN / YOU + I /diggers factory
広島駅近くにある新譜レコードもおいてある呑み所freshで呑みながら聴き、なんだこの透き通るような歌声は!と衝撃を受け、即買いしたこのアルバム。見るからにもう、ステキな歌を作るんだろうとぷんぷんさせるジャケの期待を裏切らない、透明感のある曲たちに脱帽です。なんて清らか…。

・HANAH SPRING feat.CHAN-MIKA / life goes on / HANAH SPRING
misia等のバックダンサーもされていて、日本だけでなく世界を代表するダンサーyoshieさんが、夕日をバックにこの曲で踊られているのを見て、更にこの曲を好きになりました。言葉にするのは難しいけど、歌とダンス、表現するパワーってすごい。ぐっとくる。是非見て聴いて見て欲しい。

・Joyce Wrice / So So Sick / Joyce Wrice
聴くだけで胸がキュンキュンしちゃうのが個人的に大好物なR&B。その中でもこのJoyce wriceの色気たっぷりの歌声にはいつも参ってしまいます。きゅんです。同じく2020年リリースのthats on youも◎

・Mahina Apple & Mantis / Get Fanny / 3rd Stone
とにかくPVを見て欲しい!超ハッピーな気持ちになる事間違いなし。音楽食堂ONDOで始めてお会いし、柔道経験者という周りにおらん共通点を見つけ、さらにmahinaさんの歌が好きになりました(笑)周りをあったかい空気にしてくれるmahina appleこと、ゆかりさん。そんなゆかりさんならではの、年末にふさわしい曲だな〜と☺️

・Lianne La Havas / Lianne La Havas / Warner records
ソバージュにしとる女性アーティストって基本裏切らん。という私の謎な考えから購入したアルバム。うん、やっぱり正解でした。
おうち時間が増え、メロウな曲を特にチョイスするようになったこんなご時世に、絶妙にマッチしてくれた曲たちです。

 

ひとこと「今年は大変な1年でしたね。でもそのおかげで音楽とは、人とは本当に偉大なものだと痛感する1年にもなりました。来年は絶対、肩を組んで乾杯して、みーーんなで音のシャワーを浴びたいなあ。今年も皆さまありがとうございました。来年はもっとお世話になります!」


■DJ HIRO

2018年から広島を拠点に活動しているレゲエセレクターのHIROと申します。 まずはこんな素晴らしい企画を行なっていただいているSTEREO RECORDSのスタッフの皆様、そして、そんな企画に紹介していただいたSprinqlerさん(Musical Tresasures)に最大級のRespectです。 僕なりに今年の5枚を選ばせていただきました!よかったらCheckして是非聞いてみて下さい!よろしくお願いします! ※ここで紹介している歌詞は僕なりの解釈で記載しておりますので、完璧ではないことを予めご了承ください! (出演イベント) 偶数月第一土曜日 Skankin’ Sweet at A-GIT(主催イベント) 毎月第一金曜日 NEWKINGSTON FLYDAY at MUGEN5610 不定期 CHICK N’ GUY at Bar EDGE

・Buju Banton / Upside Down 2020 / Gargamel Music , Roc Nation

まず1枚目はBuju Bantonが10年ぶりにリリースしたアルバムです! 釈放されて約2年。待ち望んでいた人も沢山いたんじゃないかなって思います。 勿論すぐ話題になり、今年のグラミーのReggae部門でもノミネートされています! 内容はReggaeやDancehallは勿論、John Legend、Pharrell Williams等を迎えインターナショナルな面も詰まっています! プロデュース陣もDonovan Germain、Dave Kelly等Bujuの黄金時代を支えた人達が! このアルバムの僕のオススメの曲は、友達のことを歌っている「Yes Mi Friend」辛い状況から抜け出すことを歌っている「Buried Alive」 神に祝福されていることを歌っている「Blessed」ネットを簡単に信じるな!と歌っている「Trust」です!

・Koffee / LockDown / Promised Land Recordings

過去にSprinqlerさん、Hummerさんも選んでいるKoffeeから今年も一曲チョイス! 「この隔離が終わったら君に会いに行くよ」とこのコロナ時期のネタが絡んでいるラブソングかなっと解釈しています! Koffeeはデビューしてから日本でも人気で過去にEd Sheeran、今年はJohn Legendのアルバムにも参加している今最も勢いのあるアーティストの一人だと思います! この曲は未だ日本で発売はされていませんが、You TubeでPVも公開されていますので是非! キャッチーなメロディにKoffeeの声がマッチして最高です!現場でもかかったら鬼ボスTune!!!

・Lighter / Tarrus Riley , Shenseea & Rvssian / Rich Immigrants , Interscope Records

個人的に2020年DancehallのNo.1 Hit Tune なんじゃないかなと思っています! 「Baby, when the bright lights start to fade, fire up yuh lighter〜♪」この歌い出しがかかった瞬間、現場ではライター着火必須です! 「明かりが消えそうになったら、あなたの愛の炎で灯してよ」とストレートなラブソングだなと思っています! 00s中盤から活躍するSingerのTarrus Rileyと近年インターナショナルで活躍しているDeejayのShenseeaのコンビが抜群です。 僕たちの主催ダンス「Skankin’ Sweet」でも推していこうと思っていますので、聞いてみてライター準備して一緒にFyahしましょう(笑)

・ミテルヨ / Spinna B-ILL & Home Grown / NEXT LEVEL

ジャマイカが続いたので次は日本語から1枚。このアルバムのタイトルにもなっている「ミテルヨ」は本当に最高です。 ナイヤビンギ調から始まるこの曲はメロディもレゲエで最高なんですが、歌詞も凄くポジティブなことを歌っています。 今年は暗いニュースも多かったし、やろうと思ってもうまくいかなかったことも沢山ありましたが、そんな時に背中を押してくれた一曲です! 「ヘコまされたってまた立ち上がる いくつになろうがやり直しはキク  Everything’s gonna be alright 何ちゃない お前はそんなもんじゃない Yeah!  望むならきっと何にだってなれる 見方ひとつで道は開ける  Everything’s gonna be alright お前らしくていいじゃない」 Trust & Proud of Myself!!!

・強志 / Farmer Anthem / Irie Farmer Music

最後は地元広島で活動する同い年のアーティスト”強い志 俺 つよし〜♪”でお馴染みの強志から一曲! Deejayとして活動する傍、農家でもある強志からのReal Talk “Farmer” Tune. Reggaeの往年のBig Riddim “Answer “のリメイクで心地良いメロディに、農家である彼だから歌える歌詞とフロウがとても耳に残ります。 まずやっぱり説得力が半端無いですね!これ聞いて農家の方が作った美味しい野菜を食べたくなるのは僕だけでは無いはず(笑) You TubeにPVもあがっていてリアルな彼の働く姿も見ることができます! Skankin’ Sweetにも出演してくれていますので、チェックして皆で歌いましょう!1st Single “みんなのうた”も併せてCheck! “Mi a Irie Irie Farmer ハイグレードな野菜捌く Hustler ~♪”

 

ひとこと「今年も皆様のおかげで沢山の場所でプレイさせていただき充実した一年となりました。 また、無事に念願のレギュラーダンスを始められてホッとしています。 辛い状況の中だからこそ、Reggaeのポジティブなメッセージがとても響いてきたし、よりReggaeが好きになった一年でした! 来年はどうなるかわかりませんが、周りにいるFamilyを大事にしながら一人ではなく一緒に上がっていける一年にしたいと思います! 改めてSTEREO RECORDSの皆様ありがとうございました!Bless Up!!!!」


■ふじ

広島のハッピーバイヴス!ライブイベントを主催したり、Jailoのキャッシャーしてたり、その辺でお酒を飲んだりしてます。

 

 

 

・熱寫生 / 豆皮少年 / SEED TOSS
2020年に出会った台湾のバンドの中で最も良く印象に残り、聴き込んだ一枚。パキッとしたカラーのジャケットもキュート。

・YONLAPA / FIRST TRIP / BIG LOMANTIC RECORDS
温かみのあるサウンドと歌声がとても心地よい。タイからの最高の贈り物。

・BTS / BE/ Big Hit Entertainment
凄まじい影響力と勢いも納得の魅力が詰まったアルバム。推しはSUGAさん。

・横沢俊一郎 / 絶対大丈夫 / P-VINE
選ぶ言葉が好き。絶対大丈夫というタイトルが好き。来年もたくさん聴く気がするアルバム。

・KONCOS / All This Love /AWDR/LR2
KONCOSの音楽に元気付けられることはすごく多いけれど、連続デジタルリリースの皮切りとなったこの一曲に今年はとても救われた。

 

ひとこと「2020年はアジアの音楽を積極的に聴いた気がする。好きになった曲達を2021年は生で聴ける機会が増えたら嬉しい。」


■神鳥孝昭 (STEREO RECORDS)

 

 

 

 

 

・GOOOOOSE & DJ SCOTCH EGG / JAC / SVBKVLT

・Slikback & Hyph11E / Slip B EP / SVBKVLT

・A.K.ADRIX / CÓDIGO DE BARRAS / Príncipe

・Black Bombaim with Jonathan Saldanha, Luís Fernandes & Pedro Augusto / SAME / Cardinal Fuzz

・Gag Reflex / The Fae – EP / Naivety ‎

・SAULT / 5 / Forever Living Originals

・SAULT / UNTITLED (BLACK IS) / Forever Living Originals

・Buttechno / Masse Metal / Trilogy Tapes

Terje Rypdal / Conspiracy / ECM

・Riki Hidaka / Potato days​/​Angry tortoise / Shiny Brand

Matmos / Consuming Flame : Open Eexecises In Ggroup Form / Thrill Jockey

 

ひとこと「俺的アフロ元年!」


■山岡弘明 (STEREO RECORDS)

・折坂悠太 / トーチ / ORISAKA YUTA

4月に出された最初の緊急事態宣言の1週間前に配信でリリースされた楽曲。SSW・butajiが曲をつけた折坂悠太との共作曲で、コロナ禍以前に書かれたものとは思えない程に社会状況とマッチ。(自然災害を題材にした楽曲とはいえ、)意図せずして時代を反映した不世出の1曲だと思う。「トーチ」というタイトルの二重性 (各自調べて下さい…) も見事。

・イ・ラン|이랑|Lang Lee / 患難の世代 

とにかく2月に見たライブが素晴らしかった…。批評性を伴いながらも穏やかな視点の描写、社会の中に自分という個を模索する姿、随所で感じられた他者に対する傾聴と対話の姿勢、人間臭さ、強さと優しさ、そしてユーモア。佇まいから曲間のMCまで全部に惹き込まれた。
これからの時代を自分たちがどう生き抜くか、のヒントが彼女の音楽には散りばめられているような気がするし、嘘と不誠実、自己保身しかないこの国のお上の人間と真逆の人のようにも思えた。

そんなイ・ランによる患難の世代のための共闘の歌です。

・Phoebe Bridgers / Punisher / Dead Oceans

今年のSSWモノでこれは外せないかと…。フックがない曲でもきちんと聴かせる事ができるソングライティングの力と本作に参加したパーソナルを纏め上げるセンスに唸りました。

・The 1975 / Notes on a Conditional Form / Dirty Hit

ロックスター (死語) の不在を埋めるのはMatthew Healyではないでしょうか。

・Holy Hive / Float Back To You / Big Crown

温故知新の安心安全印〈Big Crown〉から7インチをリリースしてきたバンドによるデビュー・フルアルバム。例えるなら”フォーキー・ソウル”なる言葉が適切かもですが、ジャズやR&Bなどの各地点からも丁度いい距離をとっていて黄金比のバランスを見せてくれる音楽。

 

ひとこと「あらゆる行動に制約がかかった年でしたが、年始から映画に出させてもらったり、zineを作ったり、ルーペズの新作のプロモーションを手伝ったり、ドキュメンタリー映画を買い付けて字幕を付けたり、なにかと動いていた1年でした。今後、様々な”当たり前”が覆っていくであろう中で、自分に出来る事をきちんと考え行動に還元できればと思います。」