スマホとぞうきん21


sumaho&zoukinmini

音楽に言葉は要らない。感じて楽しめばいい。そう思うので、正直毎回このようなまとまったテキストを書くのは場違いだなと感じている。

言葉で競い合ったり議論するブログ文化や、その短縮版であるTwitterよりも、Instagramが支持されるのはそういうことだろう。美しい写真をみて良いなと思うシンプルさ。言葉はほとんどいらない。

音楽が輸入文化だった時代の、いわゆる「日本盤」にはライナーノートがあった。日本にはいまだ紹介されざるシーンや音楽の価値を熱っぽく紹介する言葉。体験から言えば90年代中盤にソニーから日本盤がリリースされまくった頃。R&S、WARP、Rising High、時にはAPHEX TWINの個人レーベルREPHLEXまで。膨大な言葉とともに当時新しかった音楽が紹介されるのはとても刺激的だった。ライナーだけでなく、時には日本盤だけの描き下ろしのマンガまで載っていることもあった。

音楽に対する言葉の役割を考えると、Instagramはアルバムジャケットのようなものだなと思う。絵を描く人間なのだから、そっちのほうが絶対向いている。そんなわけでようやくにしてInstagramにレーベルアカウントDJMR_recordsを作った。

さあこれから言葉少なめに素敵な写真をアップするぞと、Instagramのアプリを立ち上げたら、写真を撮りエフェクトかけた段階から先に進めない。スマホの劣化で、ページを送るボタンがあるスマホの画面の右上隅部分、半年前からタッチが効かないのだ。くるくるとスマホを倒してもInstagramの画面は倒れない、回らない。つまりInstagramを更新できない。

というわけで、一枚も写真をアップしないまま静止している。フォロワーは知らない外国人が一人。機種変更したい。