みなさま、年末年始を如何お過ごしでしょうか。結局何もかもがうやむやなまま進んでいった2021年、音楽を生業としている身としても今年も色々苦しい年ではありましたが、変わらず素晴らしい作品が届けられた1年だったと思います。
今年で5回目となる本企画、選出者をまた一新し、新たな広島のミュージック・ラヴァー達にご紹介頂いております。
作品のフォーマット(CDやレコードであるとか配信であるとか)は限定しておりません。
盤選者の方は50音順で紹介させて頂いてます。
(作品の表記は、アーティスト / アルバム (楽曲) タイトル / レーベルの順です。)
AYA
広島生まれ広島育ちの現在大学2年生。両親の影響で音楽をこよなく愛しています。
最近DJを始めて、練習中🔥
・Theo Croker / BLAK2LIFE//A FUTURE PAST / MUSIC ON VINYL
コロナ渦で自分自身と向き合い制作に取り掛かったという作品だそうです。美しいトランペットの音色と、心地よいグルーブがとっても最高!物語性を感じられる楽しい作品です。またジャケットデザインは、日本在住の青山トキオさんの作品です。エジプトを重心的に東洋のスピリチュアルな要素が詰め込まれていて、見ていて飽きないデザインです。色彩の美しさもかっこいい~!!^^
・Nightmares on wax / Shout Out!To Freedom… / Warp
三年ぶりの新作!
エレクトロニカ、ジャズ、ヒップホップ、ソウル、ファンク等々がブレンドされた独創的な作品です。
聴けば聴くほどハマっていきます…
・Alfa mist / Bring Backs / ANTI-
ロンドンを拠点に活動するプロデューサー/ピアニスト/MCのアルファミストのソロアルバムです。
これまでのアルバムと比べると、曲ごとに雰囲気がガラッと変わるような作品でした。しかしアルファミストのもつ心地よいグルーブを感じられます。
現在のUKジャズシーンの原動力となっているだけある!非凡なセンスを感じます。
・山本連 / YANG / ReBorn Wood
バイト終わりに迎えに来てくれたお父さんの車の中で流れていました。(笑)
座席についてシートベルトをかける途中、え、誰の曲?かっこい…となりました。
鎌倉育ちのベーシスト/コンポーザーだそうです。ドゥービー・ブラザーズの「What a Fool Believes」などのカバー曲も詰め込まれた、超かっこいいアルバムです。
・中納良恵 / あまい / トイズファクトリー
三作目のソロアルバム!!
クアトロ20周年イベントのBaby Qにて彼女の歌声をはじめて生で聴き、大感動しました…
包み込まれるようなやさしさの中にもチャーミングさを感じるこのアルバムはまさに彼女の人柄がにじみ出ています。
・・・・・
ひとこと「今年は出会いがとても多い年でした。素敵な方々と沢山お会いでき、沢山の刺激を貰い、とても成長できたと思います!来年度もいい音楽をいーっぱい聴いて充実した1年にしていきたいです😊」
石井宏樹
広島は基町ショッピングセンターにて猫2匹とPEACE Hiroshimaを展開中。
音楽食堂ondoにて不定期イベントKUHKAN.
偶数月第三金曜に猿会ENKAI. をやっています。
・Mahina Apple Band / Errors EP / New Day / THE CIRCLE
Mahina Apple Bandから11月末、少し早めの素敵なクリスマスプレゼント。
EP前編通して最高です。バンドサウンドですがfor DJにも、なハウス感。
何度朝方のダンスフロアでこの歌声に歓喜し救われた事か。
コチラもバイナル熱望。大好きですMahina Apple Band.
・RHYDA & snuc / FOODOO / SHU-CHU pt.1 / VITAL
最高でした。
久しぶりに購入したCDラップアルバムでした。
前編通して甲乙つけ難い素晴らしい作品でしたが、SHU-CHU pt.1にキメました。
久しぶりに移動中も店でもぶっ通しで聴きまくり、あの日あの時な、少年時代のヘッズ感も思い出したりしてました。
ラップもトラックも頭から最後までずっと好み過ぎまして、バイナル大熱望です。
インストバージョンも欲しいです。
・SAM GENDEL&SAM WILKES / MUSIC FOR SAXOFONE & BASS GUITAR MORE SONG / Cold pocket / Leaving
120行かない速度のBPMをキープして偏屈でループ感のあるベース、moodymannの楽曲を思わせる遠くで聴こえる人の声、全体的に輪郭の取りづらい籠ったサックス、何層にも重なってくる一音一音。ジャズなんだけど、何だかサイケデリカなハウス感。
徐々に高まる音の重なりで作るジャズから派生した新しいダンスミュージックを聴いた感覚に僕はなりました。
そんな事より10月のENKAIでTBH DJ DYEさんが、プレイ前半にこの曲を凄いかけ方をして重いキックをmixしてきたあの瞬間が衝撃的過ぎて、フロアで膝から崩れ落ちかけたのも思い出です。
・SUN PALACE / RUDE MOVEMENTS / François K. SATS DUB EXTENDED VERSION / BBE Music
細かい音粒の揺れに体を任し続けると、脳内でグルグル回るリズムマシンとダビーな伸びたシンセの波、いつの間にかキープされ抜け出せなくなった脳内トリップ、気付くと徐々に形を変え暖かいシャワーの様に降ってくる、多幸感たっぷりなシンセサイザーとカットギター。
上げては落としまた上げる、長い長い摩訶不思議多幸感に満ち満ちたFrançois K大先生SATS DUB EXTENDED VERSION.
・THEO PARRISH / Don’t PLAY feat.Ava / Sound Signature
重い鳴りのキックとハイハット、いきなり飛び込んで来る唸るベースライン、BPMが迷子になる歪みエフェクトサウンド。
ダンスミュージックなんだけど、フリージャズ感、独特な低音処理から来るアヴァンギャルドな歪みを感じつつ、ハービーハンコックNOBUを聴いた様な気持ちになりながら、盤処呑処FRESHで視聴後即購入。
セオ最高ーってなったのを覚えてます。
まだ現場プレイは出来てませんがいつかカマしたい1枚です。
・・・・・
ひとこと「今年も沢山の良い音楽と出会えて良い一年になりました。
アーティストの皆様、レコードショップ、クラブ、その他沢山の回りの皆様のおかげで今日もいい曲が聴けてます。
お世話になってます。ありがとうございます。
そして企画をパスしてくれた山岡さん、STEREO RECORDS様、ありがとうございます!
来年も再来年もこのままずっと、良い音楽と皆んなで遊んで行きたいです。
どうぞ、よろしくお願いします♬ PEACE Y’all✌️」
ippo
基町高層アパート麓の「じ味一歩」という料理屋の店主。
美味しいごはんとお酒を、気持ちの良い音楽で喜んでもらいたい日々。
いつもはコース料理で予約制。
年に何度か単品料理をイベント営業で。DJの方も入ることも。
2022年1月23日は音楽食堂ondoの「AYUMIごはん」との定例イベント「ippomi」で単品料理とお酒を。
お店の情報は
https://instagram.com/jimi_ippo?r=nametag
・Pino Palladino & Blake Mills / Notes With Attachments / Impulse!
Jazzは時代と共に更新されながら進むが、ビックネームのアーティストを支え続けたミュージシャン、60歳過ぎてからのリリースに驚いた。
ディアンジェロやエリカ・バドゥのアルバムで彼のベースを聴いていたことを知り嬉しかった。
ブレイクミルズもだが、現在のJazzで外すことのできない存在のサムゲンデル他クリスデイブ、マーカスストリックランドなど世代の違う彼らとの共演も素晴らしく、誰も知らない音楽を聞かせてくれるのはさすがです。
この先も知らない音楽に出会えると思うとワクワクして夜も眠れない。
・John Carroll Kirby / Septet / Stones Throw
初めてラジオで聴いた時、70年台のクロスオーヴァージャズと思いきや聴き進めるにつれ、オリジナルなテイストに驚いた。
アルバムを通して心地よく、どの環境でも馴染み緩く踊れる。
彼の曲を聴きながら友人達と穏やかに食事をし酒を楽む。そんな妄想がやめられない。
・Cleo sol / Mother / FOREVER LIVING ORIGINALS
愛の溢れる彼女の歌声に心が震える。
謎多きグループ「SAULT」のシンガーでもあるのだが、暖かみのある「SAULT」と違ったサウンドが心地いい。
母になった心情がアルバム全体にあり、幸福な歌に包まれる。
ソウルやゴスペル色の曲調が続くが、彼女の両親がジャマイカやラテンにルーツがあり楽曲にも組まれているのにも愛を感じる。
僕もふと家族や友人達、愛する人が頭に浮かび暖かくなる。
ただただ人を愛する気持ちが止まらない。
・The Zenmenn / Enter The Zenmenn / Music From Memory
エレクトリックでありながら有機的。
東洋の音階であり西洋のリズム。
情報が少なく、どんなグループか知れないのだが、彼らが知らぬ景色を想像し作り上げたような音楽に共鳴し、僕もまた知らぬ彼らの姿を想像してしまう夢のような世界観が最高。
リリースしている「Music From Memory」というレーベルの名前も素敵で、ブラジルのマニアックな電子音楽のオムニバスをリリースするなどツボをグイグイ攻めてくれる。
アルバム終盤のドリーミーな心地よさに包まれ、余韻が終わらない。
・V.A. / Kalab mixed Myanmar #1 / RLLERS
主にJazzとワールドミュージックを好んで聴くのだが、最近は人前で選曲することも意識するようになり、ダンスミュージックも少しずつ聴くように。
元々、南米の音楽が好きということもあり、今年は電子クンビアや南米スロウテクノもよく聴いた。
このアルバムはミャンマーの伝統音楽を国内外のアーティスト達がリミックスしたもの。
僕はアルゼンチンのスロウテクノのアーティストが参加しているのをきっかけで知ったのだが日本人のプロデューサー「Shhhhh」さんの呼びかけで出来上がったもの。
出来上がるまでの背景やリミックス陣営、それに貴重なミャンマーの音楽とも合い重なり素晴らしい作品に。
ジャケットのイラストもいい感じです。
人と会ったり遠い場所に行きにくい状況が続く中、人と人との繋がりを感じれる音楽に出会い、関わってくれてる人達への感謝の気持ちが終わらない。
・・・・・
ひとこと「料理屋ということもあり、お店にいる時間が長く音楽の現場に出向けることが少ないのですが、音楽を聴きながら仕事できる環境に嬉しく思います。
今年もたくさんの素晴らしい作品のリリースがあり、選ぶのに苦労しました。
穏やかな食事に寄り添う楽曲に偏ってしまうのは、職業的だなぁと思ってしまいます。
最近思うのは、続く80~90年代のフュージョン・アンビエント・辺境系音楽のリイシューが現行の音楽と気持ちよくリンクしているのが楽しいな。
世代や国境、ジャンルを超えたカオスな融合。
僕の料理も基町もいい感じにそうでありたい。
2021年は初めて、自店以外のイベントでも選曲させていただく機会が有り嬉しく思います。
料理に向き合う時間も大切ですが、新たな出会いと経験に2022年も励んでいきますね。
発信する機会を与えてくださり、ありがとうございます!」
Kanari
個性派看護学生。呉のれべるでレコードDJ修行中。
・ORDER of THINGS, 藤原ヒロシ&オカモトコウキ / Mind Roaming / Tip!cal
サビのところがふわふわな感じなので、聞いてる自分も飛んでるようになります
・宇多田ヒカル / One last kiss / EPIC
エヴァンゲリオンの映画のラストシーンの曲であり、当時初めて聞いた時は鳥肌ものでした。宇多田ヒカルの透き通った声が好きです
・Yogee New Waves / to the moon / Bayon production
シティーポップ感のあるバンドです。この曲聴いたら月でも行けそうな勢いになります。心地いい曲です
・Jenevieve / Baby Powder / JOYFACE
杏里のLast Summer Whisperをサンプリングした曲です。最初のイントロの低音が響いてイイ感じです
・DurandJones & The indications / love will work it out / Dead Oceans
ザ・ソウルって感じのディスコビートでなんぼでも踊れます。これこそ私のcilloutな曲オススメです
・・・・・
ひとこと「今年は、いろんな場所に行って、いろんな方と関わってみて、自分のやりたい事が見つけれたような気がする年でした。たかがハタチ、されどハタチ、これからいい方向に成長していけるよう頑張ります。」
sasaki kenji
DJ。広島市生まれ、新宿ローリングストーン育ち。あれこれ遊び続け、広島県は呉市に着地。
奇数月第2金曜日[email protected] edge。毎月第4金曜日[email protected] edge(不定期参加)。
・edbl / brockwell mixtape / edbl recordings
私の今年ベストアルバムはこちら。
どんどん新たな才能が出てくるロンドンでも注目株のedbl。今のUKはジャンル関係なく本当に面白かったです。
edblはこれまでの作品も良かったですが、これはもうブッチギリに突き抜けた完全無欠のポップアルバム。
アナログリリースが来年5月。それまでの半年、この作品をDJでどうかけるか?をイメージしながら過ごします。
タイムラグのない時代ですが、タイムラグや地理的な距離があることの面白さもまた大事に楽しみたいですね。
・Penya / Penya / Liminal Recordings
今年は、広島のレコ屋のwebで新譜チェック&サブスクで聴いてから買う流れが多かったですが、これはステレオの店内に飾ってあったものを何気に買った1枚。
アフロ〜ラテン〜トロピカル〜ダブと変幻自在に跳ね回る、ニューウェイヴ、ノーウェイヴの末裔的な祝祭音楽。めちゃくちゃ面白いです。
・Little Simz / Sometimes I Might Be Introvert / AGE 101 MUSIC
2021年を代表する作品だと思います。
力強く、美しく、ドラマティック。楽曲ごとにジャンルを横断しながらも、ガッチリHIP HOP。
ソウルフルなトラックとシリアスなSimzのラップの相性も抜群だし、アルバムとしての展開も素晴らしい。リリックもしっかり読み込んでいきたい傑作。
・Sean La’Brooy / Out Moving Windows / Analogue Attic
オーストラリアのアーティストによる気持ち良すぎな作品。ハウスやブレイクビーツの作法に寄り添いつつ、ダンスミュージックとしての機能性よりも、アコースティックな響きを主軸に置いた、癒やしと高揚の素晴らしき融合。音がスッと体内に浸透してくる感覚が何とも心地好い。
個人的にこれまで無かった感覚を得られたと言う意味で、とても印象的な作品。
こちらはtanzmusicrecordsで購入。
・Ausecuma Beats / Musso / music in exile
こちらはmizoで購入。一番最近買ったアルバムですが、これもオーストラリアはメルボルンの多国籍バンド。
アフロ〜ラテン〜トロピカルを見事にブレンドした、まさにダンスする為のjazz funk。こういう音楽としてはスタンダードな作りながら、音の配合、配置が見事でフレッシュに楽しめます。熱気と軽やかさのバランスが素晴らしい。
今のUSやUKの主流とはまた違う空気感。たくさんDJでプレイしたいっす。
・・・・・
ひとこと「長かったような、あっという間だったような2021年。
コロナの影響、政治、日々の生活。全てが繋がり、長く濃く感じられた時間も、振り返ると一瞬のように感じられます。
生活が変わり、音楽の聴き方が変わり、その結果パーティへの考えもまた少し変わったように思います。
また新たな1年。
2021年までに出会った音楽はもちろん、これから出会うであろう音楽とともに、ダンスフロアだからこその新しい発見をお客さんに楽しんでもらえるようなDJをしていきたいと思います。
今回のリストは、2021年の音として楽しめることはもちろん、温故知新という点でも豊かな気付きがある作品や、これまでの個人的な音楽体験とは異なる新しさを感じられた作品を選んでみました。
皆様にとって、素敵な2022年になりますように。」
SALEM
広島市西区出身。現在京都を拠点にDJとして活動しており、WestHarlemにてCAVEMANというイベントを主催。2021年mixテープ「DEDICATED 2 249」を制作。
・BANYAROZ / HAJIKORO / 鯖街道
結成から10年、現場主義で昇ってきて唯一無二のスタイルを持つ、ロック、レゲエ、ヒップホップ、その他多彩なジャンルのいいところを総取りしたようなバンド。
BANYAROZのライブには、パンク野郎からヒップホップヘッズ、レゲエ好きなど様々な客層が入り乱れていて、本当に異質な空間でした。最高です。
・BENBE / Opening / 7chome
THA BLUE HERB RECORDINGSから7インチで先行カットされたNANCY WHISKEYを聴いた時衝撃を受け、アルバムを長い間期待していたBENBEが満を持して出した”Opening”では、期待通りウイスキーに関しての曲が多く、ここまで同じトピックで全くくどさを感じないバンドも珍しいなと感じました。
・The Elovaters / Castles / Rootfire Cooperative
2014年結成のボストンを拠点にして活動するレゲエバンド。サブライム、スライトリーなどのスカンクレコードのロングビーチ、カリフォルニアを感じるが、ボストンのバンドというのが面白い。1stアルバムに衝撃を受けましたが、最新アルバムも1stの衝撃を色褪せさせない内容になってます。とにかくボーカルのジャクソンの歌声が優しくて気持ちいいです。
・Hailu Mergia / Tezeta / Awesome Tapes from Africa
エチオ・ジャズのレジェンド、ハイルメルギアの75年作がリマスターされてリイシュー盤。伝統的なエチオピアのサウンドがどこか懐かしいような気分にさせてくれ、どこへ居ても僕の地元の広島を思い出させてくれます。ハイルメルギアは普段はタクシードライバーとして働いているのがまたポイント高いです。
・LE$ / E30 / DIOS
ルイジアナ州ニューオリンズ生まれのヒューストン在住。
SLIM THUG率いる今は亡きBOSS HOGG OUTLAWZの二期生。コンスタントに作品を出し続ける現行テキサスシーン最高峰アーティスト。
今回のアルバムはCurren$yやFreddie Gibbsなど豪華面々を迎えたアルバムで、ジャケット100点、内容100点の作品です。ここまで車が似合うアーティストもなかなか居ないと思います。
・・・・・
ひとこと「今年は色々な人と繋がれた年でした。たくさんのDJの人と繋がるようになり、たくさんの音楽好きと仲良くなれ、心が充実した年となりました。そのおかげで様々な音楽のジャンルに去年よりも触れることができ、今の僕のDJプレイにつながっているのだと思います。感謝です。」
田中祐介
ステレオレコーズの神鳥氏とはHMVで元同僚でしたw
現在は薬研堀でひっそりと立ち飲み屋、タナカコーリングをやってます♪
・CHIE HORIGUCHI / OUTSIDER / KiliKiliVilla
LERNERSのギタリスト、堀口知江のソロデビューアルバム。LERNERSのポップな世界観とは一味違うアメリカンルーツなロカビリーやカントリーミュージック。ギターはもちろん、ボーカルも最高です。
・DON LETTS / Late Night Tales Presents Version Excursion / Late Night Tales
70年代からパンクとレゲエの交流を仕掛け、全世界にブームを巻き起こした偉大なるキャリアを誇るドン・レッツのダブミックス集。歴史的名曲を独自の手法と解釈でカバーしたコンピレーション。
・太陽肛門スパパーン / 円谷幸吉と人間 / レフトサイド
歌謡プログレジャズバンド?による東京オリンピック反対/開催阻止へのメッセージを込めたLP。メッセージに共感する部分は少なかったが圧倒的な演奏と美しい旋律で病みつきになった一枚。
・AO YOUNG / Around And Around / Water Bawl
フェス番長DACHAMBOのフロントマン、AO YOUNGのソロアルバム。ブルージーでジャジーでスモーキーでロックンロール。豪華共演陣の演奏とAO先輩のヴォーカルが最高です。
・SLOWLY / Let The Music Take Your Mind / Flower
SLOWLYの15年振りにリリースされた2ndアルバム。まあファースト聴いてなんですけど。レゲエを軸にした心地良いボーカルとリズムで気が付くと仕込み中に何度もリピートしています。
・・・・・
ひとこと「ライブにもフェスにもなかなか行かれず、久しぶりにレコード屋に通い詰めた一年でした。主に料理の仕込み中や、お客様が居らずに悶々としてる時によく聴いた5枚を挙げてみました。」
DJ QUNTH
1995年生まれ。令和初頭にRAPPERの額、M.I.Dらと共にクルー”WHODAT”を結成。2021年よりALIPACINOが加入した同クルーで、主催イベント”MONTANA.”を開始する。
同年9月に自身のMixcloudアカウントよりショートmix”The Swampman”を配信開始。
VINYL/DIGITALを使い分け、90s直系のHIPHOPサウンドを軸に、DRILL、TRAP、TRIPHOP等を自身のフィルターを通してMIXするスタイルで、広島県内を中心に活動中。
・$ha hef & 183rd / Weight Watchers / Black Market
2020年作の”Numb”Price of Loveでのタッグから今作でも飛ばされ続けている。
・V DON / LOST GEMS 6 / SERIOUS SOUNDZ
鉄。
・LARRY JUNE & HARRY FRAUD / KEEP GOING / SRFSCHL
今年のVINYL PLAYの現場では常にバッグに入れてた盤。
・DJ CRONOSFADER / Can’t Slow Down / CRF
CRONOSFADERのMIX CDを聴いてHOODに帰り、DJをはじめた。数年前の話。
・BUCKWILD / ESSENTIAL BEATS VOL. 1 / KURRUP MONEY ENTERTAIMENT
All timeでFITするINST盤。
・・・・・
ひとこと「2022年は、MIX CDのプレス、MONTANA.のレギュラー開催の他、平日毎月開催のイベントをbar Edgeにて春頃より開始予定。」
DJ DIET
Bridge Book Store.
Bridge Book Stay 代表
The CLUB ROCKS
DISCO UNION
10代の時から広島市内の人気セレクトショップで働き始め、25歳で独立。DJとしてのキャリアも25年を超え、クラブでのDJはもちろん、2000年にHFMのプログラム「Radio Rocks」での選曲を始め、ヘアーショー、ファッションショーでの選曲に携わる。
2021年には広島の新しいランドマーク、オリヅルタワーのルーフトップバーのレジデントDJを務める。
過去にはアパレルメーカーSTUSSYのDJツアーの広島公演なども手がけ、音楽とファッションを繋げている。
現在は広島市西区横川町にあるセレクトショップBridge Book Storeと廿日市市原にあるゲストハウスBridge Book Stayを運営し、今までにない自信を持って皆に届けれる新しいお土産物を作りたいと、Oyster Colorのディレクションに携わっている。
・Black midi / John L / Rough Trade
いた瞬間にぶっ飛ばされた、完全に今年のベストシングル。スリリングかつアバンギャルドな演奏と展開はZazen Boysを彷彿とさせるコールドファンク。
速攻ステレオに連絡したら、一枚だけ在庫あると言う事で、ありがたく買わせて頂きました。マジで感謝!
・Khruangbin & Leon Bridge Present / Texas Sun / Dead Ocean
今年一番聴いたであろうKhruanbinのコラボシングル。
アメリカの中西部をロードトリップしてるかのような錯覚に陥るサイケデリックウエストコーストロック。バタ臭くなり過ぎない、ほどよい塩梅は、まるで湯船に浸かったヨットロック感もあり〼
・Moodymann / Taken away / KDJ
毎度言わずもがな最高なムーディーマンですが、今作もズバリ最高でした。
天才Princeの影響をヒシヒシと感じつつもP-FunkやSpiritual Jazzなど先人達に畏敬の念を払った楽曲群はアルバム通してそれぞれ効果を発揮してくれています。なおかつDJユースに3枚組12インチ仕様になってるのも、流石分かってILLなと…
・Sun Place / Rude Movements Remixies / BBE
LOFTクラシックと言う手垢にまみれた表現がつきまとうほどに数多くのDJに愛されきた楽曲のRemix集。
良い意味で往年の大御所DJが名を連ねていますが、個人的にはFrancois KのRemixが最高。
空間的な音質と音の配置は、ここ最近の彼の仕事のベストかなと…
もちろん、その他の大御所も持ち味出しまくりいぶし銀で現場で使える一枚かと。
・David byrne / American Utopia / NONESUCH
僕が敬愛して止まないDavid Byrneのミュージカル映画のサントラ。
監督Spike Leeとタッグを組んだ夢のような映画で、内容はここでは割愛しますが、映像音楽全てが最高でした。Talking Headsの楽曲からソロの楽曲まで舞台上でやれるミニマルなアレンジながら恐るべしグルーヴで聴く人を虜にします。本当、映画と合わせて是非!
・・・・・
ひとこと「2021年は昨年同様にコロナ禍でDJの活動も制限されましたが、そんな中でもオリヅルタワーでのレジデントDJやOyster Colorのディレクションなど、新しい仕事に携わる事が出来、来年以降の新しい展望も見えてきました。レコードは以前のように新譜を追いかける事は少なくなりましたが、自分の経験に基づいたFuture Classicになり得る楽曲を楽しみなが、中古盤を掘りつつオリジナルな選曲を心がけています。
新年早々、DJ光と1月15日岡山〜16日神戸と山陽ツアーに出かけますので、そちらも宜しくお願い致します!」
長末たくみ
広島県は「こすが荘」在住の、バンド BLANK DESTINATION, LOUPESのドラマー。
・LOUPES / グレイトサツマイモ/太陽のベッド / kosuga apartment
今年のRSD(レコードストアデイ)に参加させて頂くことになり、ルーペズ初の7インチレコードを発売しました。
バンド活動の中でDJの方々との共演も増え、ライブや各地でこのレコードをたくさんスピンして頂いたことも、感慨深いです。そんな素敵な思い出と共に。
・スピッツ / 紫の夜を超えて / ユニバーサルミュージック
まさに今世界で起こっているさまざまなことを、力強く、乗り越えていこうという想い。
「スピッツ」らしい、決して派手ではなく控えめだけど、固い意志を感じ、何度も背中を押されます。
(またはやさしく寄り添ってくれるような感じ)
・METAFIVE / The Paramedics / ワーナーミュージック・ジャパン
今年を振り返り、衝撃的な音楽体験だったのが、ラジオでMETAFIVEの「The Paramedics」を聴いたときでした。とにかくかっこいい!
バンドのコンセプトでもあるYMOにもハマる1年になります。
(曲を流してくださったRCCラジオ「バリシャキNOW」の皆さま、本当にありがとうございました)
・ケバブジョンソン / SOUVENIR VIEWS / Bozi
去る2018年にLOUPESと3度も共演を果たした、バンド ケバブジョンソンの5thアルバム。ジャンルフリーな楽曲のハイセンスぶり、バンドの演奏技術、歌唱、全てが音楽通好み。そして、そもそも音楽というジャンルに興味がなかったとしても、必ず惹き込まれてしまうような クセを持ち合わせた、珍奇で稀なバンドだと思います。
ちなみに、2018年当時の12月広島のライブに来た方にはたまらないジャケットワークにも注目です。
・突然段ボール / マイ・ソング / いぬん堂
リーダーのギター&ボーカル 蔦木俊二さんを中心に、今年で結成44年のバンド 突然段ボールの最新アルバム。実直に続いている活動への熱量に、バンドマンとして惚れます。
いつか対バンしたい、憧れのバンドです。
・・・・・
ひとこと「ごらんいただきありがとうございました。2022年も、どこかのライブ会場でお会いしましょう⭕️」
安広修平 (ヤス)
1996年生まれ。ラジオDJ。好きな動物はきりん。毎日食べたいのはチキン南蛮。
たまにロック系イベントにてDJも。
・Wet Leg / Chaise Longue / Domino Recording
Wet Legが今年6月にリリースしたファーストシングルです。9月リリースのシングルと合わせてたった2曲で2021年UKインディー・シーンの注目株に。演奏も非常にシンプルですが、1度聞いたらくせになる。何度でも聴きたくなります。来年アルバムリリースも決まっているので、ますます期待が高まります!
・ego apartment / NEXT 2 U / NihyakuWIND
サイパン、シドニー、大阪にルーツを持つ98年生まれの3人組。2021年に本格始動をし、ハイペースで曲をリリース中!自然と体が揺れる楽曲を生み続けていて、ツインボーカルも心地いいです。今後、曲の幅がどんな風に広がっていくのか楽しみで仕方ないです!
・Newspeak / Turn / Sony Music Entertainment
邦楽・洋楽の垣根を越えているバンドです。今作もとにかく1曲目から抜群に良い。。。惚れ惚れするサウンドです。。。みなさんにも是非ライブパフォーマンスも見ていただきたいです。
・Royal Blood / Typhoons / Warner Music UK
Royal Blood4年ぶりのアルバムは、ダンサブルなビートと重厚なギターサウンドが堪能できる1枚でした!このアルバムを再生すれば気持ちを強制的に上げてくれる僕にとっては栄養剤のような存在です。是非1枚通してお聴きください!
・girl in red / if i cloud make it go quiet / AWAL RECORDINGS
girl in redことマリー・ウルヴェンの1stアルバムです。アルバム内の演奏はほとんど1人で行うなど、22歳のgirl in redの創作意欲溢れる1枚です。そしてもう1つ欠かせないのは、自身で「このアルバムの中身はほとんど精神的な“ノイズ”だ」と語っているところです。彼女の心の葛藤が表現された1枚。彼女がどんな葛藤を抱え、この作品を完成させたかも調べて聴いてみてください!
・・・・・
ひとこと「まずは、このような素敵な企画に参加することができ、とても嬉しいです。昨年に引き続き、コロナ禍の中で家で過ごす時間も増え、個人的にはいつも以上に聴きこんだ作品も多い年でした。非常に悩みましたが、こうして振り返るのは楽しい時間になりました。来年も多くの広島の音楽愛溢れる人たちと交流できるのを楽しみにしています!素敵な1年にします!」
yuki (SO!!)
DJ/Organizer
「肉食妻帯」
1984年生まれ。
2004年家業である僧侶の勉学の為に京都に上京。
そこでBase music、声明など宗教音楽に出遇い人の心動かす何かに魅力されジャンルを越えて刺激的な場所を探求。DJを開始。
2011年 広島へ帰郷。
2016年 本願寺広島別院にて音楽フェスや、坊主BARなど企画。
2017年 音楽食堂ONDOにて”MU”と奇数月第三金曜レギュラー『SO!!』開催。
2020年 ONDOMUSICよりMIXCD【It’s a key】リリース
・KETA RA / Komorebi / Mystery Circles
心地よい、他に言葉がみつからない。
季節はずれの陽気な夏日、陽が暮ながら夕焼けてく中でのライブ、あの時、あの瞬間。
笑っちゃうくらい最高な光景。素晴らしいアーティスト。
森の中でKomoreんじゃいます。
ラスベガスのアンビエントレーベルから60本限定でカセットテープでリリース。こちらはほぼsoldoutみたいなのでBandcampから是非‼️
・RABIRABI / FREESTYLE LOVE SUPREME#2 / rec.210116-#4 / self-released
こころゆさぶる。自然に息をのむ感覚、まさに細胞喜ぶLive。
アイヌの唄は、すべて歌い紡がれているとLiveの時に伺った。
即興演奏スタジオ録りをトリミングしたと思えない極上縄文アンビエント。
昨年ニューシングル”LuminousFlow”リリース。祝!結成20周年!!
・Dream Dolphin / Take No Michi / MUSIC FROM MEMORY
底抜けに気持ちよく透明感があって素晴らしい。
気づけば、なにか懐しい空間にとばされちゃうスムースなアンビエント、バレアリック、お外なんかで聴けたら最高です◎
レフトフィールドポップス‼️ 他曲も素晴らしいです。
・Stones Taro / Yakusugi / Breaks’N’Piece
京都在住のアーティスト。軽快なリズム、スペイシーな雰囲気な朝方emotional。
最近よくかけてるブレークビーツ、ジャングル、UKゲトーなど私的最前線。raveで朝まで駆け抜けたい。
好みです。
・空中水泳 / I love u 機械の身体 歌:三宅洋平(犬式) / self-released
今年のパンチライン。未来に社会に自分に問われたメッセージ。
昨年10月に開催した野外イベントのラストにかけた楽曲で、他にも色々なアーティストと楽曲制作していて、個人的にサンプリングされた”だいじょぶだぁ”は、やっぱり最高す。笑
鎮座dopenessとユニット組んでいたり、DJもカッコよいので是非チェックしてみて下さい。
・・・・・
ひとこと「今回この企画で誘ってくれた山岡くん有難うございます。
今年もコロナ禍でなかなかイベントも開催出来なかったりしたんですが、その分、一回一回気持ちいれてDJできたり、お客さんの爆発力もすごい時があったりなんか感動してグッときた瞬間多かった年でした。
個人的には10月倉橋島で野外イベント「NUTPIA」を開催したんですが、ほんとにビックリするくらい良くて、素晴らしいロケーション、素晴らしい人達、素晴らしい料理とみんなで一緒に創れたイベントでした。
あの感動、あの瞬間をまた来年も皆んなで過ごせていけたら、もう楽園なので是非!」
神鳥孝昭 (STEREO RECORDS)
・CONNAN MOCKASIN / JASSBUSTERS TWO / MEXICAN SUMMER
・DAMON ALBARN / NEARER THE FOUNTAIN, MORE PURE THE STREAM FLOWS / TRANSGRESSIVE
・DAVID BOWIE / TOY / PARLOPHONE
・the hatch / FAITH IN GENOME / UNDERCOVER
・三宅純 / WHISPERED GARDEN / P-Vine
・NICK CAVE & WARREN ELLIS / CARNAGE / BAD SEED LTD
・RIKI HIDAKA / JIM O’ROURKE / EIKO ISHIBASHI / 置大石 / STEREO
・玉置浩二 / CHOCOLATE COSMOS ~恋の思い出、切ない恋心 / 日本コロムビア
・VARIOUS / SOUNDS OF PAMOJA / NYEGE NYEGE TAPES
・・・・・
ひとこと「一周廻って、自分の中での割と王道的な所に着地。」
山岡弘明
STEREO RECORDS スタッフ。バイヤー。
・Cleo sol / Mother / FOREVER LIVING ORIGINALS
話題のユニット、Saultにも参加しているSSW。両親はセルビア系とジャマイカ系だそう。
生音のネオソウル~R&Bがメインなんですが、70年代のフォークのSSWが紡ぐような珠玉過ぎるメロディと滲ませた内省が普遍の域に達してます。
装飾をそぎ落としたバックの演奏の一音一音の響きや輪郭も素晴らしいです。
・Little Simz / Sometimes I Might Be Introvert / AGE 101 MUSIC
英国ロンドンのラッパー。両親はイギリス系とナイジェリア系だそう。
ラップのスキルに多彩なトラック、アルバム全体に散りばめられたシアトリカルな工夫はアルバムというフォーマットで十二分に活きてます。上記のCleo solも手掛けたプロデューサーのinflo (Saultは彼が主導してるっぽい) の面目躍如っぷりも凄い。今年を代表する文句なしの名盤だと思います。
・Celeste / Not Your Muse / Polydor
「BBC Sound Of 2020」にて1位にも選出された大型新人の満を持してのデビューフルAL。両親はイギリス系とジャマイカ系だそう。
全体的にはモダンソウルな仕上がりですが、個人的にはドラムレスな楽曲が漏れなくツボ。西洋の20世紀前半のポピュラー音楽を思わせるストリングス捌きにスモーキーで芯のあるボーカルが絡む楽曲はまさに恍惚です。
・折坂悠太 / 心理 / ORISAKAYUTA
『平成』『朝顔』を経てのこの作品。正直、最初は掴みどころがなかったんですが、聴く度にアルバムの表情が変わっていきました。日本のポップスにおいての土着を完全に更新したと思うし、折坂悠太という記名をそこに明確に刻んだ1枚だと思います。
・David Shea / The Thousand Buddha Caves / Room40
今年の私的ダークホース盤。90年代から活動するサンプリング~コラージュアーティストの最新作。
タイトルに”Buddha”とあるようにタブラやシタール(?)を用いた東洋~仏教的なニュアンスが濃く表れてます。スピリチュアル/エスニック~という括りでは収まらない太古のアンビエント盤。
・・・・・
ひとこと「今年は自分の生活の地固めに勤しんだ1年でした。相変わらずウイルスは収まる気配がないですが、来年は何の気兼ねもなくイベントとかできるようになればと願います。」