STEREO RECORDS企画 BEST OF 2023


おかげさまで年末恒例となりました当店企画のベスト作品企画、今年で7年目 (!) となりました!

今年も新しいミュージックラバーな選出者に参加いただき、それぞれの”今年の5作品”を紹介してもらってます。

作品のフォーマットは特に限定しておりません。
盤選者の方はアルファベット順で紹介させて頂いてます。
(作品の表記は、アーティスト / アルバム (楽曲) タイトル / レーベルの順です。)

ぜひ年末年始の暇つぶしにどうぞ!


GEORGIA

鹿児島県出身 COFFEE&RECORD SHOP mizoにて スタッフやらせてもらっています。

『TRAFFIC』毎月第2水曜日 夜9時~  広島 流川 bar edgeにて開催。

Reuben James / Champagne Kisses / Rufio

イギリス、バーミンガムのブロムフォード出身のシンガーソングライター。 ジャズやソウルの要素が混ざりあった アーバンメロウな楽曲が多くて緩い気分で 聴けるアルバムです。個人的にChampagne Kissesて曲がテンション上げめのパーティーノリなかんじで自然と揺れたくなる1曲で オススメです!

Rooftop O.S.T (Cedar Law$&9incy&kosy) /Route 2 Pagos / R.L Cruisin’

Rooftop O.S.Tは東京で活動していたCedar Law$.9incy.kosyによって結成したサウンドチーム。本作はビートインスト作品なんですが単純なsampling musicじゃなく machine loopと演奏の境界を曖昧にした 全く新しい印象を受けました。 特にTermanologyとの曲Legendaryが ヤバいです!

Sven Wunder / Late Again / Piano Piano

ストックホルムを拠点に活動するスウェーデンの音楽家。 ジャズ、ファンク、ソウル、hiphop要素ありなメロウで心地よいサウンドが気持ち良く ずっと聴けるお気に入りです! 個人的に1曲目Sun downが特にオススメ 他のアルバムも最高です。

Kojoe / here / P-VINE,Inc. JAZZY SPORT

新潟生まれNYクイーン育ちのラッパー/プロデューサー。 よく聴いていたアルバムで待望のアナログ&カセット化で個人的に1番楽しみにしててアナログ&カセットのみ収録のボーナストラックSalud (illmore Remix)が違ったテイストでカッコいい。

Pale jay&Okonski / By The Lake / Karma Chief

赤覆面系シンガーソングライターPale jayとインストトリオバンドOKONSKIのコラボシングル。激甘なソウルでPEACEなサウンドが 聴いててまったりな気分に。フロアで盛り上がったあと落ち着きたいときにかけたいですね!

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「振り返ると今年は生活の環境が変わって 楽しい事も悩む事もあって大変でしたが 人と音楽に助けられ充実した1年を送ることができました。 DJの現場も沢山経験させてもらい 音楽の幅が広がってよりよい音楽に出会う事ができました! 周りに感謝しつつ来年も充実した1年が 送れるように精進したいと思います。 山岡さんこの度は素敵な企画にお誘い いただきありがとうございます!」


キャベツ太郎

広島の大学院生です。
レコードを買うこととご飯をたべるのが好きです。
偶数月に西条のぱっきゃまらどにてYoung Donutsというイベントをやっています。

CHARLIE MEGIRA & THE MODERN DANCE CLUB / LOVE POLICE / At the Elvis Inn/NUMERO

謎多きイスラエルのシンガーソングライター、チャリーメギラのアルバムで今年初LP化されたものです。
地獄のジョナサンリッチマンみたいでかっこいいです。この人の曲は全部あの世で鳴ってる感じがします。

Ana Frango Elétrico / HIDDEN WATERS : STRANGE & SUBLIME SOUNDS OF RIO DE JANE / Saudade/Unimusic

最新のブラジリアンのコンピに入ってる曲です。サウダージって郷愁とか愛とか色んな意味があって日本語では表現出来ないみたいなんですけど例えば日暮れ時、農家の畦道を1人歩いてると、庭先にリンドウの花がこぼれるばかりに咲き乱れている農家の茶の間に、明かりがあかあかとついて父親と母親がいて子供がいてにぎやかに夕飯を食べているのが見える。これがサウダージです。

New Jeans / OMG / ADOR
New Jeansは2023年を代表するアイドルグループだと思います。結局売れてる曲ってめっちゃかっこいいんですよね。Jon Batisteのアルバムにも客演として入ってたし今年はNew Jeansが大活躍の1年でしたね。
早くレコード出して欲しいです。

The Outcast/Mighty Sparrow /Tour of Jamaica / THINK!

個人的に凄く大好きな曲が再発されてて買いました。こんな感じの幸福感に溢れる曲が一番好きかもしれないです。
歌詞もなんとなく幸せそうで聴いててほっこりします。

YOUR SONG IS GOOD /You’re Young / カクバリズム

カクバリズムがAloha Got Soulと出した1枚です。
マッキーフェアリーの曲をバレアリックなラヴァーズロックに仕上げた曲です。
2018年に出したCoast to Coastの続編的なリリースみたいです。
ハワイには行ったことないんですけど昔からずっと憧れがあってハワイを感じられる音楽を聴くのが好きなんですよね。お金を稼げるようになったらハワイに行きたいです。

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「今年はstereo recordの色々な企画にお誘い頂きstereoの皆さんには本当にお世話になりました。
また個人的にずっとご一緒したかったDJの方を広島にお呼びして最高のパーティーにすることが出来たので満足の1年でした。
自分の人生の中で何も考えずにふらふら遊べたのは多分今年が最後でした。来年は就活を頑張りたいです。」


lil peace

フリーター。DJとオーガナイザーしてます。
主催イベント”mull-mull” 次回は1.27日MUGEN5610にて開催です。
東京からHEAVENをお招きしてのスペシャル回です。
みんなきてくれたら嬉しいです。宜しくお願いします。

SADFRANK / gel / Bigfish Sounds
人生だったり生死といった、答えのないものに対するアプローチ、その結果を音を通して表現した1つの完成系のような気が僕にはしています。感じ方、考え方の自由を全て僕自身に委ねてくれて、それをもとに想像して考えて、自分の音楽活動における創造のヒントになってくれた作品です。音楽という広い世界のいわゆる循環の根源で、源のような、、、です。

betcover!! / 馬 / betcover!!

小説を読んでいる様な感覚に陥りました。壮大な1つの物語のような作品に感じます。僕の中では、普段は見ることも聴くこともできない形のない何かが、具現化された結果がこの1枚なんだ、、といった認識です。表面的に聴こえてくる音はもちろんカッコ良すぎるのですが、3次元的な要素があると思っていて。奥にとても深い作品で、その最深部に柳瀬二郎の想いがある気がします。気づいたら競馬場で丸1日馬を眺めていました、、、大名盤です。

Oneohtrix Point Never / Again / Warp
自然、音、光、地球、そういった形ある様で形のないすべてのものに対する彼なりの考えがそのまま音になって現れた感覚です。というより、新しくそういった何かを創造している気がします。音に対する高度すぎるまでのこだわりやそれをそのままに表現する力、などなど正真正銘くらいまくった1枚です。
…He lives in a different world than we do…
訳→彼は私たちとは住む世界が違う…

The Japanese House / In the End It Always Does / Dirty Hit

昼ぎりぎり朝くらいの中途半端な時間から聴き始めて、昼すぎに聴き終えて散歩に出かけるのが1番僕の好きな聴き方です。アルバムとしての構成が大好きで、流れがしっかりとあります。楽曲自体からは優しくて平和な作品に感じられますが、奥底に隠れた本人の隠された気持ちみたいなのを勝手ながらに想像してしまっています。いい意味でスキのある僕好みの作品です。もちろん、お散歩してる時に聴いても、夜寝る前に聴いても最高の1枚です。

Texas 3000 / tx3k / Texas 3000
かなり久しぶりでした。体に衝撃の走る音楽を見つけた時のなんとも言えない優越感に浸ったのを覚えています。DJやオーガナイザーをやっていて思う、音楽ジャンルの垣根であったり、それによって生じる息詰まり、生きにくさ、それらをぶち壊してくれた僕の中の画期的なアルバムの1つです。僕の理想でもあり目指す場所といった感じです。楽曲1つ1つに込められたこだわりや音に対する執着心、新しい”音”の構築、それらをグローバルに発信したが故の開放感というべきでしょうか。全てが僕にとっての新感覚でした。ほんとに大推薦の1枚で、機会あるならば是非一度お食事をしたいです。このアルバムを聴いてからどんどん分厚くなる自分がいることも実感しています。色々と感謝するところ満載なこれからの僕に絶対的に必要な、大切なアルバムです。

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「来年が楽しみです。色々報告したいことがたくさん溜まってるからみんなチェックしててください。お願いします(°▽°)ありがとうございました。」


REO

20歳。島根県松江市出身。
高専中退のち、広島の大学に入学。音楽の趣味を活かせるバイトを求め、今年春軽い気持ちでSTEREO RECORDSに入門。週2,3でアルバイトしています。

Sampha / Lahai / YOUNG
UKのSSWサンファの2ndアルバム。クラブサウンドと昨今のSOULを、難しくなり過ぎずしかもポップスの範囲で、上手く融合させたのが素晴らしかった。

サカナクション / 月の幻 ~ Remix works~ / VICTOR
サカナクション本人達によるRearrangeと他のミュージシャンによるRemixの2つのアルバムが同時に発売されたが、Remixの方を選出。
参加したミュージシャンはCornelius、agraph、kuniyukiなど。白眉は藤原ヒロシの「新宝島」と「フクロウ」の2曲。山口一郎は、この2枚を引っ提げてツアーを行った。私は広島公演を見に行った。Floating Points Remixの「years」が素晴らしかった。LEDパネルを使った演出と、とてつもなく強い低音に完全にやられた。今まで見た全ライブの中で一番良かった。それも踏まえての選出。

Kamaal Williams / Stings / BLACK FOCUS
昨今のUK Jazzムーブメントを代表するキーボード奏者Kamaal Williamsの3枚目のアルバム。
MilesのBitches Brewを彷彿とさせる「The Guvna」、ECMのサウンドを想起させる静謐な「Little River」、ミニマルなモダンジャズ「Stings」、UKジャズ全開の「Repercussions」、ボサノヴァ•ライクな「City of God」など、その芸の幅広さに驚かされた。

クレイジーケンバンド / 世界 / ユニバーサル
今から6〜7年前の中学生の時にクレジーケンバンドに猛烈にハマっていたが、ここ数年は遠ざかっていたので聴いてみた。特に良かったのは、UKJazzの影響を強く感じる「残り香」、繰り返されるメロディが気持ちいい「世界」

いよわ / 大女優さん / IGUSURI
ボカロP「いよわ」による一曲。
私がいよわPを知ったのは、長谷川白紙のツイートだった。どこか長谷川白紙とも通底するような、意表を突くようなサウンドと可愛らしさがいよわPの特徴だ。
可愛らしさとキャッチーさを兼ね備えたメロディ、語りとサビしかない曲の構成、メタ的な歌詞とMV。全てが不可欠で完成された曲だと感じた。

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「ネット上に挙げられていた2023年の「名盤」を色々と聴いてみましたが、しっくりくる物がなく良かったと言うより自分の好きな物を選びました。何を持っていい音楽とするか、そこら辺の基準を2024年は改めて考えていきたいです。
今回の企画にお誘い頂いた山岡さんありがとうございました。」


RYU

旅するグラフィックデザイナーを経て現在は地元を拠点に若手のサポートに関わる。ワールドミュージックやレゲエ・ダブを好みAutorickshawなどの名義でVJや選曲も行なう。広島市生まれ。

Al Brown & Inner Force / Dub Cuts / Pressure Sounds

パオロはダブへの向き合い方がハンパない。
ジャマイカのシンガー、アル・ブラウンが1980年代初頭に録音したお蔵入り音源を、イタリアの新鋭パオロ・バルディーニがダブ・ミックス。これまでプレッシャー・サウンズの仕事では原曲を尊重した控えめなミックスが目立ったが、今回はうって変わってパオロ自身によるベースを追加、しかもエイドリアン・シャーウッドへのオマージュのようなエフェクト使いが要所で炸裂している。A1、A2を聴くだけでも納得してもらえるのでは?

Spock / Harmony / Roots Run Deep
ナチュラルで瑞々しいハワイ産レゲエ。一拍目にアクセントを置いたベースが、近ごろ欠乏気味だったファンクを注入してくれる。こんな曲はアメリカ西海岸レゲエやカラパナと並べて聴きたい。Aloha Got Soul がOndoのイベントIZMICALに出演したとき物販コーナーでレーベル買いしたんだけど、大正解だった。

Coral D / Dubplate #6: Dissolve / Mysticism
BPM遅めでベーシックチャンネルを土俗的なトランスにしたようなダブテクノ。wicked!
同シリーズはレゲエ・ダブに寄せたトラックが多く、今後のリリースに期待を寄せている。

Herman Chin Loy / Musicism Dub / Pressure Sounds
中国系ジャマイカンでアクエリアスレーベルのオーナー、ハーマン・チン・ロイの到達点とも言える激レアダブアルバムが今頃になってリイシュー。80年代アーリーダンスホール期のもので、ホーンや深いリヴァーブとエコーがスペースを占めるメディテーションチューン揃いだ。
オーガスタス・パブロはクレジットされていない。念のため。
ジャケのタイトルロゴは SMOKE フォント。

安東ウメ子 / ウポポサンケ / Ping Pung
アイヌの音楽家、安東ウメ子の遺作がアナログ化された。本作にはOki Dub Ainu BandのOkiが深く関わっていて、伝統とモダンを行ったり来たりする “イウタウポポ” は何度聴いても「うおーっ!」となる。また、スタジオ録音でないからなのか、里山の冬空に響き渡るかのような、何かすごいイイ聴こえ方がする。45rpm。

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「言い訳だけど、コロナに負けてここ数年は選曲もせずレコードを買ってお金ばかりアウトプットしてきました。まあ、おかげでレゲエ・ダブのアナログが充実しつつあるんだけれど…そんななかで、なにかとチャンスを掴ませてくれたStereoRecordsそして森川さんに感謝します。Give Thanks.」


sakura

牡羊座。特にロックなどの音楽が好きです。
Bar SEA CAKE STYLEにてMonsters of RockのレギュラーDJ
その他、STEREO RECORDS, bar SEA CAKE STYLEにてスタッフやらせてもらっています。

Mac DeMarco / One Wayne G / Mac’s Record label
カナダ出身のミュージシャン、すきっ歯がアイコンなインディーロック界の天才。このアルバムは2018年から2023年にかけての未発表音源集となっており全199曲収録!アンビエント、カントリー、ボサノヴァなどがマック色に!スムーズでポップだけどどこか怠惰な雰囲気漂う素晴らしい一枚です!晴れた日の散歩にはこの一枚が最適です!

Lana Del Rey / Did you know that there’s tunnel under Ocean Blvd / Polydor
アメリカのニューヨーク州出身のミュージシャン。一昨年ぶりのアルバムリリースですが、あのラナが帰ってきた!という待ち焦がれた多幸感がありました。このアルバムの1曲1曲は壮大な物で、まるで映画のストーリーが耳の中で繰り広げられている感覚になります。ドリーミーポップやバロックポップなどを融合させたものこそがラナスタイル。Taco Truck x VBが私のお気に入りです。

The View / Exorcism of Youth / Cooking Vinyl Limited
スコットランド出身のインディーロックバンド。2018年ぶりのアルバムアルバムリリース、待ってました。。先月イギリスに行った時、運がよくライブを見に行くことができたのですが本当に感無量でした。。知らない女子集団と一緒に踊って終演後にはI love you !って言い合って帰りました笑
そんな最高なライブをしてくれてありがとうThe View! I love you!

Bleachers / Modern Girl / Dirty Hit
FUN.のギタリストであるジャックアントノフによるソロプロジェクト。ポップで80’sチューンな一曲です!来年に出る新しいアルバムの2曲目に収録されています。最近、Dirty Hitとも契約をしたらしいのでこれからの活動が楽しみでしかないです。そして、ジャック結婚おめでとう!

Billy Cobb / I Stole Every Song / Please Sign Me
アメリカ出身のミュージシャン。数年前に誰かがweezerすぎる曲がある!とツイートしていたことがキッカで彼のことを知りました。weezerすぎるEPも好きなのですが、私はこのカバー曲集も好きです。このアルバムがカバー集の第二弾になっています。タイトルのユーモアとジャケのミーム感がたまらないです笑笑
リバースみたいな声で歌うTaylor SwiftのYou Belong With Me面白くて最高です!

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「今回はお誘い頂きありがとうございます。今年はたくさんのイベントに呼んでいただきありがとうございました!ロックだけでなくアレもコレも好きかも!と気づいた一年だったような😂
今年はサマソニや海外アーティストのライブなど音楽を身近に感じることができて刺激をたくさんもらえました!とりあえずの来年はMiles Kaneのライブを活力に頑張ります!みなさま来年も何卒よろしくお願いします!🙇‍♀️」


Shiori Kaneko

DJをしています。

V.A. / Northern Nightmares III (UNR012) / Up North
メルボルン発レコード/テープレーベルUp North Recordsによってリリースされたアルバム。
とにかくキレまくっていた学生時代に出会った大好きなレーベルで、今作も自分の好きな音楽が沢山詰まっています。
ジャンルとしては、ebm・post-punk?ギアを上げたい日にどうぞ!

Damon Locks & Rob Mazurek / New Future City Radio / International Anthem
シカゴ発レコーディングカンパニーInternational Anthemによってリリースされたアルバム。
両氏による初のデュオコラボレーションで、即興演奏。演奏している風景がとても気になります。
これはelectronic?collage?noise?hiphop?jazz?聞く人によって異なりそうです。
未知の?不思議な場所に導いてくれる作品なので、40分があっという間に終わります。(ラジオつけてこれが流れてきたらラッキー!と思う。)面白くて最高なのでぜひ!

空間現代 / Tracks / HEADZ
スリーピースバンド空間現代による6曲構成のアルバム。
今このアルバムを聴きながら文章を書いていますがワクワクが止まらない!
反復の緊張感?焦燥感?とその中から時折入り込むアクセントがとても心地良いです。
本作のリリースライブでは特に「Fever was Good」の緊張と緩和そして爆発する様に完全にやられてしまいました。夢のような日であの後の記憶が無いです。
石塚氏のデザインもとても好きで、イルカがずっと気になっています。
可能であれば絶対に聴いてほしいです、、ぜひ

AIWABEATZ/ASPARA / とあるバンドメンバーの失踪について / 맑은 공기 / AIWABEATZ/ASPARA
ミックステープ。
今年の冬に京都のライブハウス外にて公開録音されたAIWABEATZ氏ASPARA氏のミックスをカセット化したもの。
紹介についてはこちらを参照いただけますと幸いです。魔法のiらんど→https://maho.jp/users/15592351532122758116/news/15592351532122758123
EBBTIDE RECORDS →http://ebbtide-records.com/?pid=176919153
ただ強烈に頭の中に残っている作品です。ずっとヤバイが続きます。
一回ですぐに理解できるものでもなく、正解を見つけようとすると(この考え方がそもそも違う気もする)、何かを聞き落しそうだったので考えながら聞くのを途中でやめました。
八王子道程レコードにて最終在庫があるみたいなので、急ぎ目でぜひ!

Stupid Kozo / Stupid Kozo at Kieth Flack 20231208 / Stupid Kozo
先日開催されたAvalanche×0ffice presents Bok Bok at Kieth Flackのライブ録音。
本当にカッコ良くてにやけが止まらなかったです、、
メロウで、その部分は崩さず後半に向けてパキッと上げてく展開に私のテンションも最高潮に。(1曲1曲を噛みしめながら部屋で小踊りしました)
今年のSoundCloudでアップロードされたmixの中で一番好きなものです。ぜひ!

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「STEREO RECORDSの皆様、今年1年大変お世話になりました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします!」


YUMI

広島市中区の最果て江波在住。
主婦でパートでときどきDJさせてもらっています

African Head Charge / A Trip To Bolgatanga / ON-U

UKダブの総帥エイドリアン・シャーウッドとの共作、アフリカン・ヘッド・チャージによる12年振りのニューアルバム。

数多のドラムパターン、彩豊かなパーカッションの轟きと極太ベースライン、幻想的なホーンが織りなすリズムとダブに、最深部まで連れていかれます。また緩急ある曲順も良く一生聴けます。

9月大阪バナナホールでのライブに行きましたが、アルバムを超えた生音のグルーヴに圧倒されましたまたライブが観たい

STUTS / ORBIT / ATIK SOUNDS

STUTSの3rdアルバムで待望のレコードが今年リリース。

宇宙のどこかを歩いているようなイントロにワクワクして、あとに続く楽曲の様々なビートに心踊らされるとても聴き応えのある2LPです。

特に好きなのは「expression」。daichi yamamoto から始まるラッパー達のマイクリレーで、鎮座ドープネスの締めも最高。トラックも歌詞も力強く、自分を鼓舞する時によく聴きます

ミヤケ武器 / 大グロス / Your-den LLC

インスタで友達がピックアップしていたのを見て知っ た20歳の現役大学生アーティスト、ミヤケ武器の1stアルバム。

ジャス、ファンク、ロック、R&B、ネオソウル、ポップス、、、。いろんなジャンルの楽曲がセンス良く散りばめられていて、大グロスのタイトル(グロスは数の単位)に込められた意味通り、大勢の人が楽しめる12曲だと思います。歌詞の言葉の選び方や使い方がユニークでありながら若干の狂気を感じるのも魅力
それに、作詞、作曲、編曲、演奏全部一人でこなしているのも凄いLuvというミクスチャーロックなバンドのメンバーでもあり、サチモス好きな人はハマる気がする。

ASAKE / Work of Art / EMPIRE

ナイジェリア発アフロビーツASAKEの2ndアルバム。

以前、浜松のクラブオーナーと話していてアマピアノというジャンルを初めて知り、それから現行アフリカやアマピアノ、ナイジェリアのアフロビーツなど聴くようになったのですが、レコードで出ているものが少なく、渇望していたところにリリースされ飛びつきました。

アマピアノ特有のログドラムベースのビートに乗る、ヨルバ語と英語がミックスされたASAKEのやわらかいヴォーカルがとても心地良い一枚。ダンスホールレゲエが好きなのでこの辺りには惹かれてしまいます。

Kon Ryu / Lonely Dance / Love Letter Revue

関西のラヴァーズロックプロダクションチーム、love letter revue による4thシングル。

今年知ったレーベルですが作り手のラヴァーズロックにかける思いや熱意が伝わってくる作品群にすっかりファンになりました。

Youth of Rootsの KonRyuの真っ直ぐな歌声が、歌詞の世界観(かつての恋愛を振り返るも前に進む決意をする男性の心情)とよく合っていて、ベースラインしっかり且つ軽快なサウンドも心地良いです。
クリスマスに届いたのも嬉しい計らい。

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「今年は人とも音楽とも新しい出会いがたくさんありしあわせな一年でした。
しかしそれは私の小さな世界の話しで、世の中はそれどころではない状況が続いています。
私にとって音楽は人生の楽しみであると同時に祈りでもあります。

音楽を聴くとき触れるときこの世の全ての争いが止みますようにと祈ります。

この度は企画に声をかけて下さりありがとうございました!」


神鳥孝昭

STEREO RECORDS代表

・RIKI HIDAKA / POTATO DAYS/ANGRY TORTOISE / STEREO 

・betcover!! / 馬 / betcover!!

・IGGY POP / EVERY LOSER / Atlantic

・SUZU TOYAMA / SUN / 5904000 

・cero / e o / カクバリズム

・METTE HENRIETTE / DRIFTING / ECM

・KALIA VANDEVER / WE FALL IN TURN / AKP

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「今年は本当に凄い&大変な1年だった。きっと生涯2023年の事を忘れないと思う。

例年の様に毎日新譜を聴いていたが、ぱっと思いつかないのは、それどころじゃなかったか、頭に入ってこなかったか。

そういう1年を過ごした事も人生において重要だったのかもしれません。

偉大な音楽家の死去が多く悲し過ぎましたが、最終的には音楽に救われた1年だとも思う」

 


Hiroshi Morikawa

STEREO RECORDS スタッフ

THE BEATLES / NOW AND THEN / APPLE

1996年の「リアル・ラヴ」以来27年ぶりとなるビートルズ最後の新曲としてリリースされた、これぞビートルズといった美メロに切ない歌詞の普遍的なラブソング。
カップリング曲がデビューシングルだった「Love Me Do」っていうのも嬉しかった。

SZA / SOS / TDE

ケンドリック・ラマーが所属していたレーベル、TDEの紅一点、シザの今年世界中で大ヒットした5年ぶりの2ndアルバム。シザのハスキーな歌声が昔から好きで今回のアルバムもよく聴いた。
ダイアナ妃ネタのアートワークも◎
ピックアップ・チューンはタランティーノ監督の作品をモチーフにした、タイトルもズバリ「Kill Bill」!

LES IMPRIMES / REVERIE / BIG CROWN

ノルウェーを拠点に活動するマルチインストゥルメンタリスト、モーテン・マーテンス率いるバンド、レ・アンプリメのデビューアルバム。
先行でリリースされていたシングルがとても良かったのでこのアルバムも楽しみにしていたのだけど期待以上だった。
ピックアップ・チューンはヴィンテージ・ソウル風味の「Falling Away」。

NIA ARCHIVES / SUNRISE BANG UR HEAD AGAINST THA WALL / ISLAND

ロンドンを拠点にシンガー、DJとしても活動中のマルチアーティスト、ニア・アーカイヴスの6曲入りEP。
ジャングリストだけあってジャングルミュージック全般に影響を受けたサウンドにエイミー・ワインハウスっぽいヴォーカルも好みだった。
ピックアップ・チューンはダビーな「That’s Tha Way Life Goes」。

DREAMER ISIOMA / PRINCESS FOREVER / NOT ON LABEL

ナイジェリア系アメリカ人でシカゴを拠点に活動するシンガーソングライター、ドリーマー・イシオマの2ndアルバム。
偶然ラジオで聴いた曲が気になり調べてみたらこのアルバムにたどり着いた。ロックやファンク、ソウル、R&Bのエッセンスを組み合わせたサウンドがとても今っぽくってかなり良かった。
ピックアップ・チューンはラジオから流れて気に入った「Gimme A Chance」。
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「他にも、YAZMIN LACEY、TRIO SR9、JANELLE MONAE、THEODOR、ANNA OF THE NORTH、THE ORB の新譜も良かった。
以上、今年も1年お世話になりました。来年もよろしくお願い致します!」


山岡弘明

STEREO RECORDSバイヤーです

Kara Jackson / Why Does The Earth Give Us People To Love? / SEPTEMBER

全米青年詩人賞の受賞歴を持つシカゴのSSWによるデビューアルバム。まず「なぜ万物は私たちに愛(すべき人)を与えるのか?」というタイトルが直球。彼女自身はカラードですが、ソウルミュージックと言うよりかはブルーズやフォークに近いサウンドで、その声質や歌唱もニーナ・シモンを彷彿とさせます。ストリングスを用いた重層的かつ音響的なアレンジが素晴らしく、コーラス(サビ)ありきではない楽曲の構成力にも引き込まれます。今年1枚、と言われればこれです。

Jaimie Branch / Fly Or Die Fly Or Die Fly Or Die ((World War)) / INTERNATIONAL ANTHEM

昨年の夏に夭折したアメリカのジャズ・トランぺッターによる遺作。ビッグバンド・ジャズの形式に自身のルーツであるロックのダイナミズムとパンクの熱量を持ち込み、自在なボーカルまでも取り入れた壮大で陽性なサウンドは、彼女の比類なき感性をダイレクトに表出させたかのよう。ミキシングを残すのみだった音源を残されたメンバーと遺族、レーベルが共同で完成させた至極ドラマチックな1枚。

Slowthai / Ugly / METHOD

意識や思考を介せずその人の感覚や肉体に直で刺すものがパンクであるならば、イギリスはノーザンプトン出身のラッパー、Slowthaiの3作目となるこのアルバムは紛れもなくパンクのレコードであると思います。今年から始めた、各月の新譜だけをかけるイベント”505”で本作冒頭の”Yum”を爆音でかけた時の興奮は忘れられません。比較的シンプルなビートですらそのラップと共に生々しく聴こえてしまう、とてもraw(=生)な「ビートパンク」作品。

Matt Maltese / Driving Just To Drive / Nettwerk

イギリスはレディング出身のSSWによる4thアルバム。過去作はそれなりに日本でも話題になっていたけど、今年リリースされたこれの時は何故かさっぱり。。。英国本国ではかなり人気があるみたいで、日本以外のアジアツアーでもフェスやシアタークラスのハコを廻ってました。チェンバーな色合いの正統派SSWだと思うんですが何故か日本ではさっぱりなのでココで紹介しますね。

Divorce / Heady Metal / GRAVITY

本EPに先駆けてリリースされたシングル”Birds”はヴァース⇒コーラスの展開含め今年衝撃だった楽曲のひとつ。言うなればベストオブ男女混声コーラス2023。UKはノッティンガムの4人組で、元々は別のポストパンク・バンドに居たメンバーが集まって結成されたとの事。UKながらどこかUSのフォーク/カントリーとエモの匂いがする音楽性に惹かれたのかもです。日本でもまだ殆ど紹介されてなくてこれからが楽しみ。

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「中古も新譜もレコード高くなりましたよねぇ…。もはやレコードを買う、という行為自体の意味合いもかつてと大きく変わったのでは、と思います。そんな中どのようにして『レコードそのもの』や『レコードを買う』という行為に新たな価値付け定義付けをしていくのか、これからが僕たちレコード屋の腕の見せ所な気がします。」