2015年 3品CHAMP……音楽編

今更ながら2015年の3品CHAMP。音楽編。

カヴァーアルバムなんですが、、、カヴァーアルバムを1位に上げますから伊達じゃないんです。「先人たちが魂を込めて歌った珠曲を、T字路sが全身全霊で歌い上げた賛歌集。」っと帯に書いてありますが、正にその通り。伊東妙子さんの体から振り絞られるヴォーカルは圧倒的な魂を感じる1枚。ど真ん中のストレートを喰らった気分は久々です。須永辰緒さんの年間ベストでも紹介されておりました。個人的に猛プッシュ中で大好評です。

トンネル抜けて～～～♪

2位 Mocky / Key Change

2015年のランキングを総なめにしたご存じMOCKY。春から夏にかけてメチャクチャ聞いた結果「MOCKEY疲れ現象」まで起こし、年間ランキングが出始めたころには「あー」っと空空寂寂な気分でしたがやっぱ良かった。兎に角、音色の良さ、豊かさ、奥行き、1曲1曲にある構成、音の間、ソングライティング、それをパッケージする録音、どれも抜群だった。ドラム、ベース、キーボード、ギター、フルート、パーカッション等、ほぼ全部自分で弾いてる分、彼が出したい音を混り気無しで伝わり良い意味で内省的。綺麗に作ってるようで人間臭いとかがあったり、、、、こーいうのですよ。聴きたいのは。　初来日という事で神戸のライブへ向かうと休みも取ってたが、酒代がかさんで結局行けなかった大ミスが悔やまれる。

3位 Ptaki / Przelot

ここ3年くらい、Zambon率いる”VERY POLISH CUT OUTS“に物凄い影響を受けました。このレーベルはポーランドの70~80年代の音源を発掘&リエディットし、Todd Terje、Eddie C、Andrew Weatherall 等の有名DJもプレイしたカルト的人気レーベル。RARE GROOVE等のムーヴメントでポーランド、旧ユーゴスラビアあたりの発掘はちょくちょくありましたが、ダンスミュージックとしてモダンに仕上げてきた点で素晴らしいレーベルだと思います。今度リリースされるTHE VERY POLISH CUT OUTS SAMPLER VOL.5 がラストとアナウンスされてて、今後は傘下レーベル”Transatlantyk“へシフトするという事。VERY POLISH CUT OUTSから素晴らしいシングルを出し続けてたPTAKIの初アルバムも間違いなく良かった。幻想的なシンセ、スローモー、バレアリック、ダブetc…どうしてもHOUSE / NU DISCO的な文脈で語られそうですが、トラックのバリエーションからも、その域はもうとっくに超えてます。Soundcloudの試聴よりも実際はもっとSKIT的なトラック収録されてます。