SANABAGUN. COLUMN #2 沢村一平


 

SANABAGUN.コラム第2回を務める沢村一平です。

普段はSANABAGUN.でドラムを演奏したり、みんなで曲を作ったり、休みの日にはドラムを練習したりと、音楽に囲まれながら充実した日々を送れています。

だけど数年前までは普通にアルバイトもしてたし、学生の頃に始めて今に至るまでのアルバイトで色々あったので、それを遡って書いていこうと思います。

 

初めてのアルバイトは高校生の時に、地元の友達に誘われて始めたポスティングのバイトでした。
家のポストとかにチラシを配るあれです。

仲の良い友達の誘いだったので、あまり深く考えずにとりあえずやってみようと思い、簡単な面接を受けて無事合格し、僕のポスティングの日々は始まりました。

 

友達に誘われるがままに、ワクワクと不安を胸に抱きながら向かった人生初出勤日。

事務所で社員の方から説明を受け、仕事内容は毎回その日の担当エリアの地図と大量のチラシを事務所でもらい、チラシを配り終えたらその日の仕事は終わり。という感じでした。

 

早速担当エリアまで行き配り始めると、全部で15kgあるチラシと、読み慣れない地図が重くのし掛かり、何度も道行く人に道を聞きながら、慣れた人なら5〜6時間くらいで終わるところを9時間掛けてやっと配り終わり、クタクタになりながら家に帰りました。

次の日は全身筋肉痛で、普段運動もしてなくて地図も苦手な僕には明らかに不向きな仕事でした……。

 

けれどそんな僕がひとつだけこの仕事を続けたいと思う理由がありました。
それは音楽を聞きながら仕事ができるということです。

誰と会話する訳でもなく、1人で地図を見ながらチラシを配る仕事なので、iPodで自分の好きな音楽を聞きながら仕事ができるというというのはすごく魅力的で、当時コンテンポラリージャズにハマり始めていた僕は、グラスパーのこのアルバムを延々とリピートしながら仕事をしていました。

 

辛いけど、続けたい……!!!

そんな心の葛藤が一平少年を大きく成長させていきます。

 

続く。